東井怜「続・巨大地震、福島原発で原発震災の恐怖」(JANJAN Blog)

続・巨大地震、福島原発で原発震災の恐怖(http://www.janjanblog.com/archives/33313

2011年 3月 12日 02:51 《福島》 【取材ニュース】 <原発> <政治・政党> <災害・事故> <自治体>
東井怜

先ほどは希望的な記事を書いたが、残念ながら事態はまさに危機的だ。大宮の自衛隊特殊部隊(放射能測定や除染)の出動などは、これに備えたものと思われる。

文書による初の報告、22:35の首相官邸HPの緊急災害対策本部の災害状況まとめによると、福島原発は第一、第二ともとんでもない重篤な状況になっている模様だ。

■首相官邸ホームページ 東北地方太平洋沖地震への対応
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103112235.pdf

深刻なことに、おそらくケーブルなどがやられて各種センサーや計測器が機能せず、状況が把握できない事態に陥っているのではないか。

一番重要な水位が不明である上に注水状況が分からない(16:36)、中操照明確保準備中(1・2・3号機、20:50中操とは中央操作室すなわち運転制御室のこと)、海水ポンプ機能喪失等々、私たちが危惧していたことがほとんど現出している恐れがあり、そればかりか重油タンクが流されるなどという『想定外』まである。津波に直撃された模様。女川原発の浸水は地下3階というから、これも津波と思われる。火災もありだ。

21:30には東電による炉心溶融のシミュレーションが報告され、対応を準備。「炉心損傷開始予想22:20分頃、燃料被服管破損予想23時50分頃」などとしている。

先ほどの記事に書いた緊急炉心冷却装置(ECCS)で、冷却水を注水し続ける状況が続いているらしい。ECCSをそんなに長時間使用するなどというのは、配管などが破断してザル状態になっている場合くらいで、これまでの水位低下などとは桁が違う大事故が推定される。

しかも交流電源が使えないとしたら…全くSFを地で行く状況だ。

じつは、自動停止して間もない未だ熱い核燃料にECCSで常温の注水を大量にすれば、空焚きにならずとも燃料被服管が破損する恐れがある。

核燃料は燃料被服管にしっかりと密閉され、発電で生じる大量の放射能はその中に閉じ込められている。その被覆管がひび割れなどで損傷し、格納容器内はもう放射線レベルが相当上がっているのではないかと、非常に危惧される。

原発内がどうなろうとも、格納容器(カプセル)が放射能を閉じ込めてくれることを祈る。それが彼らのさいごの「保証」であった。それは地震で格納容器が壊れなければのことだ。

第二原発も、1号機は原子炉冷却材漏洩(17:35)とあり、配管の破断が推定される。3・4号機は津波による海水ポンプの起動が確認できないため除熱機能喪失と予測。

2キロ以内の避難指示は、福島県が出したもので20:50、3キロ以内は総理指示で21:23とのこと。

知人が多くいるので気が気ではない。これから会津方面へ移動するというメールが若いお母さんから入った。

日付けが変わって2時現在、第一原発2号機は未だに電源喪失状態で、電源車が接続されていないという情報が入った。3号機も直流電源頼りという。

続いて、米軍から不足する冷却水を空輸で運んだとTV報道。冷却水は純水でなければならないから、そこらの水では間に合わない。

東電もHPでは原発の状況をほとんど明らかにしていないといっていい。単に環境放射能の測定値を明記して、「通常と同じ値であり、現時点で周辺環境への影響はないと思われます」とある。外部の放射線量により原発内の状況を判断するとは余りにも情けないではないか。日ごろ高をくくっていた自信はどこに?

私たちは東電本社と隔月程度に交渉を持っている。地震への対応を突っ込んで聞いたのは、つい最近のことだ。外部電源全喪失のさいのディーゼルのこと、直流電源のこと等々の深刻さについて。それは福島第一原発2号機で、外部電源全喪失の深刻な事故を起こしたのに、東電も保安院も事故扱いをしなかったからであった。

しかし今、無事到着した電源車の電源が接続できないというような情報が耳に入る。まさか真っ暗闇のせいでもあるまい??

蛇足になるが、この官邸HPは大本営発表かもしれない。少なくとも分かりにくい言葉、表現を羅列していて、普通の市民には解読できないというものだ。

柏崎刈羽原発の復旧ももう許さないぞ、と刈羽の知人から電話が入った。

官邸報告23:30はこちら

http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103112330.pdf
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●ウィキペディア「福島第一原子力発電所事故」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
●ウィキペディア「福島第一原子力発電所」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
●ウィキペディア「福島第二原子力発電所」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

●ウィキペディア「2011年東北地方太平洋沖地震」
http://ja.wikipedia.org/wiki/2011%E5%B9%B4%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87
●ウィキペディア「2011年東北地方太平洋沖地震の被害・影響」
http://ja.wikipedia.org/wiki/2011%E5%B9%B4%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%83%BB%E5%BD%B1%E9%9F%BF
●Google「東北地方太平洋沖地震


●Google「東北関東大震災

●Google”原子力発電所の地震対策”
 →http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0515.pdf
「Ⅱ 原子力発電所の耐震安全上の問題点

1 原子力発電所の耐震安全対策
 原子力発電所の地震対策の柱となるのが、耐震安全性の確保であり、次のような対策がとられてきた(通商産業省資源エネルギー庁『原子力発電所の耐震安全性』原子力発電技術機構,1995.)。
①徹底した地質調査を行い、地震の原因となる活断層を避ける。
②原子力発電所の重要な機器・建物等は、地震による揺れが小さい(地震による揺れが表層地盤に比べ2分の1から3分の1程度の)岩盤の上に直接固定する。
③原子力発電所の耐震設計をする際に、周辺の活断層や過去に発生した地震などを詳細に調査し、考えられる最大の地震に耐えられるようにする。
④想定した最大の地震が発生したときの重要な機器・建物等の複雑な揺れを大型コンピュータで解析し、その安全性を確認する。
⑤原子力発電所内の地震計が震度5程度以上の揺れを感知すると、原子炉が自動的に停止する仕組みを採用する。
⑥重要な機器類は、1000トンのものが載る世界最大の大型振動台で、設計で想定した地震よりも大きな力で実際に揺らして、その安全性を実証している。
原子力発電所は、過去の津波の調査などから、津波に対して十分余裕のある高さの場所に建設されている。」
●Google”原子力発電所の耐震安全性”


●平成21年度 地震時レベル2PSAの解析(BWR)
http://www.jnes.go.jp/content/000017303.pdf

●「神学としての原発安全論」http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-710.html
●「原発テロ妄想は、原発震災リスクのめくらまし」http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-14.html



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この記事へのコメント

紀恵さん
2011年03月17日 11:32
いずみひと塾で学んだこと直孝と共に痛みを感じています。怜さんから学んで30年
月日の重みに自然災害の怖さが本物になってしまいました。紀恵・直孝
ましこ
2011年03月18日 06:31
福島原発:福島氏「浜岡原発停止を」 首相に緊急要請
「毎日」2011年3月17日 22時2分

 社民党の福島瑞穂党首は17日夜、首相官邸を訪れ、東京電力福島第1原発の事故を受けた緊急要請を行った。福山哲郎官房副長官に対し、東海地震の予想震源域にある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)を停止させるよう申し入れた。また、屋内退避指示が出ている福島第1原発から半径20~30キロの範囲の住民について、30キロ圏外に避難させることなども求めた。

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