「漢字という障害」(あべ・やすし)と、外国人看護師候補者

「漢字という障害」(あべ・やすし)
http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/abe2006b.html


外国人看護師の合格率4% 「言葉の壁」に配慮も依然低く 厚労省
「産経」2011.3.25 18:23
 厚生労働省は25日、経済連携協定(EPA)に基づき受け入れたインドネシア人15人とフィリピン人1人が看護師国家試験に合格したと発表した。合格率は4%で、昨年度(1・2%)に比べ若干上昇したものの、依然として低かった。

 外国人看護師候補者は、約半年の日本語研修を積み、病院で働きながら国家試験に向けて勉強する。しかし、医療の専門用語には難しい漢字も多く、候補者は研修より日本語の勉強に時間を割かざるを得ないのが実態だった。

 厚労省は今回から「言葉の壁」に配慮。英語を併記したり、難解な漢字に振り仮名を付けるなどの対策を講じていた。一方、全体の合格率は91・8%だった。




外国人看護師16人合格 10年度、合格率4%止まり
「日経」2011/3/25 20:57

 厚生労働省は25日、看護師になるために来日したインドネシア人とフィリピン人のうち、2010年度の合格者は16人だったと発表した。前年度の3人に比べて増えたものの、合格率は4%と全体平均(91.8%)を大きく下回った。試験では難しい病名に英語を併記するなどの対策を導入したが、合格者は大きくは増えなかった。

 外国人看護師の受け入れ制度は、経済連携協定(EPA)に基づき08年に始まった。本国で看護師資格を持つインドネシア人やフィリピン人が現在までに約450人来日し、病院で働きながら試験勉強している。ただ、試験で問われる医療用語が難しく、日本語の研修体制も十分整っていないとの指摘が多かった。

 看護師の国家試験は年1回実施する。今回の外国人受験生は08~10年に来日したインドネシア人とフィリピン人の合計で398人だった。08年に入国したインドネシア人看護師で受験した人は91人だったが、合格したのは13人にとどまった。不合格者は3年の滞在期間を超えるため、原則では帰国する必要があるが、日本政府は成績優秀者について、特例として1年間、滞在期間を延長する方針を決めている。

 今回の試験に受かった姫路赤十字病院(兵庫県姫路市)で研修するスワルティさんは3回目の受験でようやく合格。記者会見では「やさしい看護師になりたい」と抱負を語った。英語も話せるスワルティさんだったが「日本語はとても難しい言葉だった」と振り返った。



インドネシア出身看護師、国家試験に合格 1日5時間、試験対策に
「中日新聞 福井版」2011年3月27日

 福井市和田中町の済生会病院で働くインドネシア出身のレニ・プルウィタサリさん(29)が25日、看護師国家試験に合格した。経済連携協定(EPA)に基づいて来日した看護師候補者では、県内初の合格。試験は言語の壁から難関とされるだけに、レニさんは「すごいうれしいです」と笑顔を見せた。
 昨年1月から同病院で働き始めたレニさん。2度目の試験には受験者400人中、16人が合格。合格率はわずか4%だった。
 午前中は介護補助として働き、午後は各病棟の主任の指導を受け、1日5時間以上を試験対策に当てた。
 仕事面でも真心の光る職員として好評だった。「いつもニコニコかわいらしくて」と畑中美智子看護副院長。体を丁寧に拭いてもらった入院患者がレニさんに宛てた手紙から、ホスピタリティー賞を受賞したことも。
 試験で“最大の敵”はやはり漢字。「最初の試験は、ほとんど読めなかった」と振り返る。書き取りから始め、一つ一つ辞書を引いた。苦しくても、やめようとは思わなかったという。「みんなが相手してくれたから」
 どんな看護師になりたいかとの質問には、「考えてこなかった」とちゃめっ気たっぷり。勤務先は選べるが、「この病院でこのまま働きたいです」と意気込んでいた。
 (吉野淳一)



外国人看護師16人合格 挑戦3年、猛勉強実り大粒の涙
「朝日」2011年3月25日21時7分

 経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師候補者のうち、16人が国家試験に合格した。厚生労働省が25日発表。昨年の3人から増えた。日本人を含む全体では92%が合格したが、EPA関係の合格率は4%にすぎない。

 3年前に第一陣として来日し、この夏に滞在期限を迎える91人のインドネシア人では、13人が合格した。その1人、永生病院(東京都八王子市)のデウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、母国で2年間、看護師として働いた。来日後、2回の試験を受けたが不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。

 外国人には試験問題の日本語が難しいという指摘もある。今回から病名に英語を併記するなど工夫し、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と評価。ただ、候補者を指導してきた病院側からは「いまの制度では病院の負担があまりにも大きい。受験機会を増やすなど、環境を改善してほしい」という声も上がる。期限を迎える不合格者について、菅内閣は滞在期間の1年延長を認めるが、試験結果や本人の意欲など一定の条件をつける考えだ。


滞在期限切れ、目前で笑顔 合格の外国人看護師
「朝日」2011年3月25日

 厚生労働省の25日の発表によると、合格したインドネシア人候補者は、08年に来日した13人と09年に来日した2人と、09年に来日したフィリピン人候補者1人。日本人も含む全体の合格者は4万9688人で、合格率は91.8%だった。

 しかし、EPAによる看護師候補者は398人が受験したものの、合格率は4%と、昨年の1%に続き、1ケタにとどまった。

 試験問題の日本語が難しいという指摘もあり、今年度から病名に英語を併記するなど問題文を工夫。来日3年目になるインドネシア人候補者の合格率が14.3%に上がったことから、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と話す。

 協定では、3年間の日本滞在中に日本の看護師国家試験に受からないと、帰国しなければならないとしている。ただ、菅内閣は、08年に来日したインドネシア人候補者について、今回の国家試験に落ちても、試験成績や本人の意欲など一定の条件を満たせば、さらに滞在期間を1年延長できることを決めている。

◇          ◇
 永生病院(東京都八王子市)のインドネシア人、デウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認した。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、大学を卒業後、母国で2年間、看護師として働いた。3年前の8月に来日したが、過去2回の試験は不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。

 昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。


●「外国人 看護師」(タカマサのきまぐれ時評2)
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