2・3号機も炉心溶融…地震直後のデータ解析(読売)ほか

2・3号機も炉心溶融…地震直後のデータ解析
読売新聞 5月24日(火)3時3分配信

 東京電力は23日、福島第一原子力発電所2、3号機について、地震発生直後の原子炉の各種データをもとに解析を進めた結果、1号機と同様に核燃料がメルトダウン(炉心溶融)していたとする報告書をまとめた。
 経済産業省原子力安全・保安院に提出する。
 報告書では、2、3号機について〈1〉炉内の水位が水位計の表示通りだった〈2〉水位計のデータは信頼できず、1号機と同じ様に核燃料が全露出している――の二つのケースに分けて、模擬計算を行い、結果を示した。それによると、いずれの場合にも核燃料が溶融して、原子炉圧力容器底部に崩落した状態になっていると評価。特に、水位計が故障しているケースでは、核燃料全体が溶融して、崩壊しているとした。



2、3号機も炉心溶融=東電が解析結果公表―容器損傷「限定的」・福島第1
時事通信 5月24日(火)8時35分配信

 福島第1原発事故で、東京電力は24日、1~3号機の地震発生前後の原子炉の状態について解析結果を公表した。圧力容器内で水位が維持されていない場合、2号機は地震から約101時間後の3月15日午後8時ごろ、3号機では約60時間後の同14日午前3時ごろに、溶けた核燃料の大部分が圧力容器底部に落下するメルトダウン(炉心溶融)の状態になったとした。解析結果は24日までに経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
 東電は原子炉の記録計や警報発生記録、運転日誌などから地震前後の状態を解析した。2、3号機では電源回復後に水位計が一定の水位維持を示したが、1号機の水位計表示が不正確で予想外に水位が低かったため、水位計通りの水位があった場合と、水位が低下していた場合の2通りを想定した。
 2号機では、いずれの場合も水位低下後、炉心温度が上昇し、3月14日午後8時ごろから炉心損傷が始まった。水位計通りの場合は半分程度の燃料が溶けて落下。水位低下の場合は、地震の約101時間後に大部分の燃料が圧力容器底部に落下するとの結果になった。3号機は地震後に高圧注水系が起動したが、注水は13日午前2時42分ごろ止まり、水位が低下。同午前9時ごろから燃料損傷が始まった。
 水位が維持された場合は一部の燃料は損傷せず、大部分は炉心にとどまっていた。水位が低下していた場合は地震の約60時間後、ほぼ全ての燃料が圧力容器底部に溶け落ちたとみられる。
 2、3号機とも水位が低下していた場合の解析では、溶け落ちた燃料が圧力容器の底部を破損した可能性が高い。しかし、東電は温度計測結果などから、実際の損傷は「限定的だった」と判断。「現在は冷却が続けられており、今後、大規模な放射性物質放出には至らない」と結論付けた。 
……
最終更新:5月24日(火)10時32分



2、3号機も炉心溶融「燃料の大半は圧力容器内」 東電が解析
産経新聞 5月24日(火)10時40分配信

 東京電力は24日、福島第1原発2、3号機の地震発生後の炉心状況などを解析した結果、原子炉圧力容器内の冷却水が失われていた場合、2号機は地震から約101時間後の3月15日午後8時ごろ、3号機では約60時間後の同14日午前3時ごろに核燃料の大部分が溶融し、1号機と同様、圧力容器底部に落下し、「炉心溶融(メルトダウン)」していたと発表した。
 23日に報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
 東電によると、2、3号機について、原子炉内の水位は低下しながらも一定量を維持、水位計の計測値が信用できる場合と、水位計データは信頼できず、実際には冷却水がほとんど失われていた場合の2ケースについて、データ解析を行った。
 その結果、両機とも、いずれの場合も水位低下の後に燃料が溶けた状態になった。冷却水が失われていたケースでは、ほぼすべての燃料が圧力容器の底に溶け落ちていたとしている。
 東電は「炉心の温度から考えると、圧力容器の損傷は限定的で大きな穴が開いている状況ではない。実際は2つのケースの間にあるのではないか。燃料の大部分は圧力容器内にあると考えられ、継続的な注水で現在は十分冷却できている」としている。
 地震発生後から津波によって、すべての交流電源が失われるまでの状況については、「主要機器の破断、冷却水の喪失はなかった」と判断、津波到達まで外部への放射性物質の放出もなかったとした。
 また、1号機の原子炉の非常用復水器が、地震発生直後に起動したが約10分後に停止した問題については、炉心温度が急激に低下したため作業員が手動停止したことを認め、東電は「作業手順書に沿った操作で、妥当」と判断した。
 東電は今月16日に地震発生当初からの同原発のデータや活動記録を保安院に提出。保安院は、記録に基づき、緊急時の炉心冷却機能の動作状況や、設備の異常が地震と津波のどちらによるものかの評価、電気設備が被害を受けた原因などを報告するよう東電に求めていた。
 東電は15日、1号機についても地震翌朝の3月12日午前6時50分ごろに炉心溶融していたとする暫定解析結果を公表している。



<福島第1原発>1号機炉心、3時間半で大半溶融…米専門家
毎日新聞 5月23日(月)2時31分配信

 東京電力福島第1原発が冷却機能を失ってから3時間半後には大半の燃料が溶融したとするシミュレーション結果を、3月下旬に米国の専門家が報告書にまとめていたことが分かった。東電は事故から2カ月以上たった今月15日まで、1号機のメルトダウン(炉心溶融)に否定的だった。日本の専門家からは「東電も同様の解析が可能だったはず」と批判の声が上がっている。【須田桃子】

 シミュレーションには、米アイダホ国立研究所が開発した原発の過酷事故(シビアアクシデント)の解析ソフトが使われた。開発者のクリス・アリソン博士が3月下旬、福島第1原発事故への対応を協議していた国際原子力機関(IAEA)に報告書を提出した。
 毎日新聞が入手した報告書によると、福島第1の1~3号機とほぼ同規模のメキシコの軽水炉「ラグナベルデ原発」の基礎データを使用。原子炉を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動しなくなり、原子炉圧力容器への水の注入が止まると、約50分後に炉心溶融が始まった。約1時間20分後に制御棒や中性子の計測用の管などが溶け始め、溶けた燃料が圧力容器の底に落下。約3時間20分後、大半の燃料が底にたまった。約4時間20分後には、底の温度が内張りのステンレス鋼の融点とほぼ同じ1642度に達し、圧力容器を損傷させた可能性が言及されている。
 東電は、1号機の原子炉格納容器を水で満たす冠水(水棺)方式による冷却を目指していたが、メルトダウンの判明で断念した。過酷事故の解析に詳しい財団法人・エネルギー総合工学研究所(東京都港区)の内藤正則部長(原子力工学)は「東電も早期の段階で同様の解析を実施し、メルトダウンが推定できていたはずだ。冠水方式と並行して別の冷却方法の準備を進めるべきだった」と話している。



【ブログ内関連記事】
●保安院 炉心溶融 震災当日に予測(東京新聞)
http://sociologio.at.webry.info/201103/article_96.html
●ブログ内「炉心溶融」関連記事

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ましこ
2011年06月04日 12:22
「メルトダウン」ではないとの発表には呆れたと大前研一氏
NEWSポストセブン2011.06.02 07:00

 本邦初のメルトダウン(炉心溶融)に際し、要を得ない原子力安全・保安院の説明に苛立った人も多いだろう。大前研一氏は第2次世界大戦の日本軍と同じだと痛烈に批判する。
 * * *
 原子力安全・保安院は、核燃料の溶融を炉心の壊れ具合によって「炉心損傷」「燃料ペレットの溶融」「メルトダウン(炉心溶融)」の3段階と定義し、福島第一原発の場合は2番目の「燃料ペレットの溶融」であって「メルトダウン」ではない、と発表した。これには呆れて開いた口がふさがらなかった。
 
 燃料が溶融することをメルトダウンと言うのである。燃料ペレットの一部が溶融しようが、溶けた燃料が下に落ちていこうが、メルトダウンが起きたことに変わりはない。
 
 原子力安全・保安院は一度「メルトダウンしていない」と言ってしまったものだから、それを正当化するためにメルトダウンの定義を変えたのだ。その後、燃料は震災後まもなく、保安院の定義通りにメルトダウンしていたことが明らかになったわけだが、これではかつての日本軍が「退却」を「転進」と言い換えたのと同じではないか。
 
 私はすでに3月19日にYouTubeで公開した講演映像の中で、メルトダウンによって圧力容器の底に溶けた燃料が落ち、その一部が格納容器の下を貫通して穴を開けた可能性が高い、と述べている。そこから高濃度の放射能を帯びた汚染水がタービン建屋に漏れている可能性を指摘し、その始末のほうが今後の大きな問題となるだろうと警告している。東電と保安院がそれを認めたのは、1号機に人が入った後の5月12日である。
※SAPIO2011年6月15日号

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  • 保安院 1-3号機で炉心溶融

    Excerpt: 今さら何があっても驚かん [無表情/]しかし、東電社員もその身内も可哀想に、避難先で身分明かせなくて肩身の狭い思いしてる家族も多いんだってヨ。将軍様や軍の上層部がアレでも末端じゃ飢えに苦しんでる『北』.. Weblog: 時々時事爺 racked: 2011-06-06 23:07
  • 震災10日後、二度目の溶融か 福島3号機、専門家指摘(朝日)

    Excerpt: asahi.com 2011年8月8日3時2分 震災10日後、二度目の溶融か 福島3号機、専門家指摘 Weblog: ましこ・ひでのり おぼえがき racked: 2011-08-08 19:06