事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線(朝日)ほか

事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線



高速鉄道が脱線し落下した事故現場。一夜明け、地上では重機で車両
(右下)を埋める作業が続いていた
=24日午前8時18分、中国浙江省温州、樫山晃生撮影

画像 中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。

 夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

高速鉄道の脱線現場
画像 空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)


















中国鉄道事故死者35人に…「落雷で設備故障」


画像 【温州(中国浙江省)=角谷志保美】中国東部・浙江省温州で23日夜発生した高速鉄道の衝突、脱線事故で、鉄道省の王勇平報道官は24日深夜、当地で記者会見し、死者が35人、負傷者が192人になったことを明らかにした。

 負傷者のうち132人が入院中だという。上海の日本総領事館によると、死傷者に日本人が含まれているとの情報はない。また、当局は同日、大破した車両を高架から下に落とす方法で撤去作業を行った。原因調査に伴う車体の検証に影響しかねないとの懸念もあり、中国のインターネット上では「現場検証も十分行わずに、証拠隠滅をするのか」などの批判も出ている。

 新華社電などによると、事故は、北京発福建省福州行きの高速鉄道列車D301号(16両編成)が、付近での落雷のため高架上で停車していた浙江省杭州発福州行きの高速鉄道列車D3115号(16両編成)に追突、301号の先頭4車両が脱線し、約25メートル下の地面に落下した。事故を起こした列車の車両は川崎重工業の技術供与で製造された「CRH2」型とカナダのボンバルディア社による「CRH1」型。

 鉄道省は、事故原因について「落雷による設備故障」とのみ公表し、詳細は「調査中」としている。ただ、大手車両メーカー「中国南車」幹部は読売新聞に対し、「いずれの車両も技術的にかなり完成度が高い」として車両故障の可能性を否定。信号システムに問題があって停止命令が後続の列車に伝わらず、追突に至った可能性を指摘した。

(2011年7月25日01時51分 読売新聞)





<中国高速鉄道>事故の負傷者「安全だと信じていたのに」
毎日新聞
7月25日(月)1時9分配信

 【温州(中国浙江省)隅俊之】「安全だったんじゃないのか」。乗客の家族は激しい怒りをぶちまけた。23日夜、高速鉄道の追突事故が起きた温州市の現場は雨で地面がぬかるみ、救出活動は難航していた。「こっちにもいる」と救助隊員の怒号が飛び交う。血まみれの乗客が担架で次々と運び出される。目撃者は「落ちた車両から運び出された女の子は息がないようだった」と涙声で語った。

 温州市中心部から西数キロの田園地帯。24日早朝、記者が現場に入ると、白地に青のラインが美しかった「和諧」号は黒ずんだ無残な姿をさらしていた。高さ約15メートルの高架橋から転げ落ちた1両は、地面に突き刺さるように高架橋にもたれかかっている。地面には落下した2両が完全に横倒しに。連結部が激しくひしゃげ銀色ににぶく光る。

 転落した4両のうち損傷が激しい先頭車両は運転室に事故の重要情報が残されているとみられるが、重機で粉々に取り壊され、地面に埋められた。残る3両や高架橋に取り残された車両は同日夕方までに地面に下ろされ、重機で並べられた。

 住民によると、事故発生の約1時間半前から降雨が激しくなり一帯の民家も停電していた。その後、切り裂くような金属音の後、激しい地響きが起こった。脱線した車両は盛り上がるようになった後、防音壁を乗り越えて約15メートル下まで転げ落ちたという。

 乗客の話では、追突された列車は現場の手前付近で急に速度が出なくなり臨時停車。「天候の理由で臨時停車します」とのアナウンスが流れた。その約7分後、再び動き始めたかと思った瞬間、後ろから激しい衝撃があり後続列車が追突。車内は助けを求める悲鳴で「地獄のようだった」という。

 追突した列車は、温州南駅への到着に向けて徐々に減速し、乗客の多くが立ち始めた時だった。乗客の一人は「衝突前に急ブレーキは感じなかった」と話した。闇の中を安全装置が働かずに衝突した可能性がある。

 現場から車で約20分の「温州手足外科医院」に搬送された陳姿さん(40)は夫卓煌さん(39)と長男睿※ちゃん(6)と先頭車両に乗っていた。全身打撲の陳さんの隣のベッドで、左目が腫れた睿※ちゃんが「家に帰りたい」と泣き叫ぶ。(※は吉が横に二つ)

 事故後、陳さんが気づいた時はベッドの上だった。夫は助かったのか、今も分からない。「安全だと信じていた高速鉄道で惨事が起きるなんて。二度と電車に乗ることなどできない」





中国高速鉄道:外国の技術混在、安全対策脆弱に

 中国浙江省温州市で23日夜に起きた高速鉄道の列車追突事故は、「世界最高水準」を目指して整備を進めてきた高速鉄道網の安全対策がいかに脆弱(ぜいじゃく)かを露呈した。外国の技術を生かした車両を相次いで導入する一方、制御システムを自前で整備したことによる構造的な問題も浮き彫りとなっており、高速鉄道を経済発展の象徴と位置づけてきた中国指導部の威信が低下することは必至だ。【北京・成沢健一、工藤哲】

 中国の鉄道は97年に高速化に着手。当初は自主開発を試みたが、00年代から本格的に外国からの技術導入を進めた。時速350キロ(現在は時速300キロ)で走行する高速鉄道(中国版新幹線)は08年8月に北京-天津間(115キロ)で開業、続いて09年12月に湖北省武漢-広東省広州間(1069キロ)、6月末に北京-上海間(1318キロ)で開業した。

 在来線でも「動車組」と呼ばれ、時速200キロ以上で走行が可能な高速列車を導入したほか、営業速度200~250キロの新線建設を急いでいる。

 事故が起きた浙江省寧波-温州間の沿海部の路線は09年9月に開業した高速鉄道の新線だが、営業速度は200~250キロで、北京-上海間の中国版新幹線で使われている日本やドイツの技術を基にした最新の車両「CRH380」シリーズは走行していない。

 しかし、事故前に最初に停止したD3115はカナダ・ボンバルディアの技術を生かした車両で、追突したD301の車両は川崎重工業などを中心とした日本の技術をベースにしている。中国メディアなどによると、外国の技術が生かされているのは車両だけで、制御システムは中国独自のものだという。

 今回の事故について、鉄道省報道官は「落雷による設備故障が原因」と説明するにとどめ、詳細な内容は公表していない。先行の列車が緊急停止した場合、制御システムが機能していれば、後続列車が自動停止するはずだが、中国メディアはシステムが不具合で作動しなかった可能性を伝えている

 また、時刻表によると、D301は温州南駅に午後7時42分に到着し、その15分後にD3115が到着する予定だったが、D3115の方が前方を走行していた。順序が逆になった理由も未解明だ。

 中国の主要メディアは救援隊員の奮闘ぶりや献血などの市民の協力を強調するものが目立ち、事故の責任の所在や真相究明を探る報道は少ない。インターネット上では「高速鉄道『大躍進』の代償だ」などと中国指導部を皮肉る言葉が書き込まれている。

 ◇鉄道商戦、攻勢に水…「独力」強調の中国
 高速鉄道は温室効果ガス排出量の少ない効率的な輸送機関で、米国、ブラジル、インド、ベトナムなど10カ国以上で計画や建設が進み、市場規模は07年の1.1兆円から20年には1.6兆円に成長すると見込まれている。

 カナダのボンバルディア、TGVの仏・アルストム、ICEの独・シーメンスが世界の「ビッグ3」だが、日本のJR新幹線も高い安全性などからインフラ輸出の目玉で、中国、韓国なども勢いをのばしている。

 今回事故があった中国の高速鉄道事業には、川崎重工業が04年から参画し中国企業への技術供与を行ってきた。追突した車両は川崎重工業の技術を基に開発されたが、事故原因は制御系統の障害にあったとみられる。

 中国は川崎重工業の技術をベースに製造し、北京-上海間の高速鉄道(中国版新幹線)で運行する主力車両「CRH380A」に関する技術を「独自に開発した」と主張。日米欧などで特許出願や手続きをしている。ただ、今回の事故で安全性の観点から中国輸出の勢いがそがれる可能性もある。【柳原美砂子】

毎日新聞 2011年7月25日 1時13分(最終更新 7月25日 2時22分)




中国高速鉄道事故で上海鉄路局長らを更迭
サーチナ
 2011/07/24(日) 23:59

  中国浙江省温州市内の鉄道「杭深線」の永嘉、温州南駅間で23日午後8時50分ごろ起きた高速鉄道2列車の追突、脱線転覆事故で、中国鉄道部の共産党組織は24日、「杭深線」を管轄する上海鉄路局の龍京局長、李嘉・共産党委員会書記、施設関連担当の何勝利・副局長の3人を更迭することを決めた。24日付中国新聞社が伝えた。

  この事故は、北京南駅発福州駅行きD301号列車が同市双嶼路付で、杭州駅発福州南駅行きD3115号列車に追突され、D301号列車の1-4号車とD3115号の15、16号車が脱線したもの。D3115号の2車両が高架下に転落、1両が宙吊りになった。

  中国新聞社が確認したところ、これまでに34人が死亡、191人がけがをした。死者のうち19人のうち外国人2人を含む19人の身元が判明した。死者は35人、210人との報道もある。(編集担当:中岡秀雄)





中国高速鉄道事故、きょうにも運行再開
TBS系(JNN)
7月25日(月)6時28分配信

 この事故は23日夜、浙江省の温州で落雷の影響で停止していた高速鉄道の列車に後続の列車が追突し、合わせて6両が脱線、そのうちの4両が高さ20メートルほどの高架橋から落ちたものです。

 死者の数について新華社通信は、いったん43人に増えたと報じましたが、その後、再び35人に訂正しました。また、192人がけがをし、うち12人は重体だということです。

 「列車が壊れたと皆が叫びました。つらかったです。辺りは真っ暗でした。技術が未熟です。でなければこんな事故は起きません」(乗客)

 中国中央テレビによりますと、鉄道省の報道官は初動調査の結果として、落雷で設備が故障したことが事故原因との見方を示しましたが、どのような設備の故障かは明らかにされていません。

 「安全性が高い印象でしたが、こんな大事故なので、他の交通手段に変えます」(乗車券を払い戻す人)

 現場近くの駅では、安全への不安を理由に乗車券を払い戻す人が詰めかけるなど、すでに影響は広がっています。

 鉄道省の報道官によりますと、24日の夜までに事故車両の撤去が終わり、開通の条件は整ったということで、25日にも運行が再開される見通しです。(25日03:12)




●Google検索「中国鉄路高速
●Google検索「2011年温州市鉄道衝突脱線事故
●「初期故障」とは おもえない、中国高速鉄道事故
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_72.html




【追記】

<中国高速鉄道>ブラックボックス回収も事故車両を埋める
毎日新聞
7月25日(月)11時32分配信

 【温州(中国浙江省)隅俊之】中国浙江省温州市で23日に起きた高速鉄道の追突事故で、鉄道省の王勇平報道官は事故発生から丸1日が過ぎた24日深夜、現地で初めて記者会見し、追突した列車から運行記録装置(ブラックボックス)を回収したことを明らかにし、「状況が判明すれば直ちに公表する」と明言した。追突した列車の運転士(死亡)と運行管理センターとのやりとりなど、事故の人的要因の有無も大きな焦点になりそうだ。

 一方、事故現場では24日午前、追突して高架橋から落下した先頭車両が重機で粉々に砕かれ、土中に埋められた。計器類などがある運転室も埋められたため、インターネット上では「証拠隠滅ではないのか」との批判が高まっており、事故原因の情報開示がどこまで進むかも焦点に浮上している。

 事故は浙江省杭州発福建省福州南行きのD3115列車が停止し、後続の北京南発福州行きのD301列車が追突。報道官は国営新華社通信などの取材に「落雷による設備故障が原因」と語ったが、会見では「具体的な原因は調査中」と述べるにとどめた。

 一方、25日付の中国紙「新京報」は追突原因について、落雷で衝突回避システムがダウンしたとの見方のほか、先行列車の運転士が停止情報を運行管理センターに送っていなかった▽運行管理センターから追突した列車に適切な停止指示が出ていなかった▽追突した列車の運転士が危険情報の通報システムのスイッチを切っていた--といった人災の可能性を指摘。

 当局はブラックボックスの解析を通じて事故直前の運転士の対応や、事故前の信号機確認の状況、運行管理センターとのやりとりを検証するとみられる。

 一方、追突した先頭車両が土中に埋められたことに対して、王報道官は会見で「地面がぬかるんでおり、機械を現場に入れるための危険回避の措置だ」と反論。ただ、検証作業は24日に行われておらず、当局はむしろ運行再開を急ぐ方針を明らかにした。

 車両の埋設は、「発展の象徴」である高速鉄道のイメージダウンを最小限にとどめたい中国指導部の意向が反映されている可能性もある。

 一方、新華社通信によると、事故が起きた区間(寧波-温州南)で25日午前、運転が再開された。事故からわずか1日半での運転再開は大きな議論を呼びそうだ。

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ましこ
2011年07月25日 08:48
「技術になお自信」=事故後初の記者会見―中国鉄道省
時事通信 7月25日(月)6時59分配信

 【温州(中国浙江省)時事】200人を超える死傷者を出した中国浙江省温州市の高速鉄道追突・脱線事故で、鉄道省の王勇平報道官は事故から丸1日が経過した24日深夜、現地で初めて記者会見し、「亡くなった方々に深く哀悼の意を示し、負傷者や家族にお見舞いを申し上げる」と頭を下げた。
 「中国の高速鉄道は運行してから日が浅く、多くの問題に直面している」として運行の安全管理を強化することを表明したが、「中国の技術は先進的であり、なお自信を持っている」と強気の構えは崩さなかった。
 事故原因については「運行記録装置(ブラックボックス)を調べており、新たな点があれば、直ちに公表する」と述べるにとどめ、「原因が判明すれば、取るべき人が責任を取る。教訓をくみ取り、再発を防止することができる」とした。
 インターネット上で「脱線した車両を土砂で覆い隠そうとした」と鉄道省が批判を浴びていることには「証拠隠滅ではなく、危険回避の緊急措置だ」と反論。「24日午後6時までに列車の運行を再開する」としていたことについては「午後7時には復旧の条件が整ったが、大雨の影響で、安全を確保するため再開を見送った」と釈明した。 
ましこ
2011年07月25日 08:49
中国鉄道部、「事故の再発を避けるべく、教訓を汲み取る」
サーチナ 7月25日(月)7時52分配信

 浙江省温州市で23日、高速鉄道列車の追突脱線事故が発生したことについて、中国鉄道部の王勇平報道官は24日、「乗客の救出が当面の急務であり、鉄道部はあらゆる努力を尽くして、死傷者を最小限に食い止める」と語った。中国国際放送局が報じた。

 事故による犠牲者は24日正午までに35人に達したが、これについて、王報道官は鉄道部を代表し、「事故の犠牲者に深い哀悼の意を、負傷者と犠牲者の遺族に心からのお見舞い」を表した。現在、負傷者は全員病院に運ばれ、治療を受けている。 

 24日、58本の高速鉄道が運休したことについて、王勇平報道官は「乗客の要求に応じ、切符の払い戻しを実施している」と語った。

 さらに、王勇平報道官は事故の原因について、「現段階で、落雷が設備の故障をもたらしたことが事故の原因だと認定しているが、詳細な事故原因は現在調査中だ」と述べたうえで、「鉄道部門はこの事故の原因を深く調査・分析し、教訓を汲み取り、事故の再発を避ける」と強調した。(編集担当:村山健二)
ましこ
2011年07月26日 07:47
<中国高速鉄道>早期再開に市民ら疑念
毎日新聞 7月25日(月)23時41分配信

 中国の鉄道当局が高速鉄道事故で高架橋から落下した先頭車両を土中に埋め、事故からわずか1日半で運転を再開したことが反発と疑念を生んでいる。【温州(中国浙江省)隅俊之、北京・成沢健一、石原聖】

 事故現場では25日午後、列車が速度を落として警笛を鳴らしながら走行していた。市内の衣類メーカーに勤める林仁慶さん(33)は「1日半で安全が確認されるとは思えない。当面の移動は車か飛行機を使う」。寧波からの高速列車で温州南駅に到着した林思思さん(21)は「大丈夫かと緊張したが、便利なので使わざるをえないのが実情」と話した。

 05年4月に兵庫県尼崎市で起きた福知山線脱線事故で、現場検証や安全検査後に営業運転を再開したのは55日後だった。だが、中国では早期の運転再開は珍しくない。08年4月に山東省で70人が死亡した列車の正面衝突事故では、翌日に運転を再開した。

 北京・上海間を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)も6月末の開業後、トラブルが相次いでおり、25日夕にも安徽省定遠付近で送電設備に不具合が生じ、列車が一時停止するトラブルがあった。

 日本の鉄道評論家やJR、事故調査の専門家らは、中国当局が列車を埋めたことに「必要性が分からない」と一様に首をかしげる。鉄道評論家の川島令三さんは「中国がどのような形で運行を記録しているのか判然としないが、都合の悪い結果が出ないように埋めた面があるのではないか」と見る。
ましこ
2011年07月26日 13:44
埋めた車両を掘り出す=批判受け、原因究明へ―中国鉄道事故
時事通信 7月26日(火)12時48分配信

 【北京時事】中国浙江省温州市で起きた高速鉄道事故で、先行列車に追突して高架から転落した後、地中に埋められていた後続列車の先頭車両が26日、掘り出された。高架下には転落した車両がほかにも残されていたが、中央テレビは、車両が解体され、大型トレーラーで温州西駅に運ばれる映像を伝えた。
 先頭車両が地中に埋められたことについては、「証拠隠滅ではないか」との批判が高まっていた。鉄道省報道官は24日夜の記者会見で「作業の危険を回避するための緊急措置」と釈明していたが、当局は車両を掘り出すことで批判をかわし、原因究明に当たっていることを示す狙いがあるとみられる。 
ましこ
2011年07月26日 13:45
中国 埋めた車両を掘り出す
NHK 7月26日 12時3分

 中国で起きた高速鉄道の事故で、現場の高架下の地中に埋められていた車両が26日、掘り出され、事故原因の隠蔽が目的ではないかという批判もあるなか、鉄道当局としては、こうした批判をかわし、原因究明を重視しているという姿勢を示すねらいもあるとみられます。
 この事故は、今月23日に中国東部の浙江省温州で、線路上に停車していた高速鉄道の列車に後続の列車が追突し、脱線、転落したもので、死者の数は39人に上っています。事故現場では、追突して高架下に落下した列車の先頭車両が地中に埋められていましたが、中国の鉄道当局は26日、この車両を掘り出しました。掘り出された車両はシートにくるまれ、大型トレーラーでおよそ7キロ離れた温州西駅の敷地に移す作業が行われています。高架下には、このほかに5両の車両が残されていましたが、これらも同様に移送され、中国中央テレビなどによりますと、今後、詳しい調査が行われる予定だということです。駅の敷地では警察官が報道関係者を排除し、当局が神経をとがらせていることをうかがわせています。事故を起こした車両が埋められたことについては、事故原因の隠蔽が目的ではないかという批判もあり、鉄道当局としては、こうした批判をかわし、原因究明を重視しているという姿勢を示すねらいもあるとみられます。
ましこ
2011年07月26日 13:53
中国高速鉄道:早期「幕引き」に反発強まる

 【温州(中国浙江省)隅俊之】中国浙江省温州市で23日に起きた高速鉄道事故で、中国当局が事故車両を埋めたり、事故から1日半で運転を再開したりしたことに大惨事の「幕引き」を急ごうとしているとの反発が中国国内で強まっている。救助活動が打ち切られた後の24日夕、車両から2歳の女児が見つかったことにも「救助活動の打ち切りが早過ぎた」との批判が出ている。

 中国メディアによると、中国当局は24日朝の時点で「車両内からの生命反応はない」と発表。生存者がいる可能性は低いとして大規模な救助活動を打ち切り、重機を使った車両の撤去作業に重点が移された。だが24日夕、追突されて高架橋にとどまっていた列車の最後尾車両で、救助隊員が車体を解体しながら遺体を収容した際、わずかに動く女児の手を見つけ、事故発生から約20時間ぶりに救出したという。

 新華社電によると、事故の死者は25日夜までに39人に達した。中国当局が早期の事態収拾を図ろうとする背景には、高速鉄道の信頼回復を急ぐ必要性に迫られている事情があるとみられる。鉄道省の王勇平報道官は24日の記者会見で、「事故は国内的にも国際的にも重大な影響をもたらした」と認める一方で、「中国の高速鉄道の技術は先進的で我々は自信を持っている」と強調した。

毎日新聞 2011年7月26日 1時41分(最終更新 7月26日 9時18分)
ましこ
2011年07月26日 13:54
中国高速鉄道:事故の独自報道の自粛通知 中国共産党

 【温州・隅俊之】中国のメディア関係者は25日、高速鉄道の列車追突事故について、中国共産党中央宣伝部が独自報道を控えるように国内メディアに通知したことを明らかにした。通知では、国営新華社通信の記事を使うよう求めている。高速鉄道について「安全対策は万全」と宣伝してきた当局の責任を問う声を封じ込める狙いがあるとみられる。

 一方、新華社通信は24日夜、死者35人に加えて新たに8人の遺体が見つかったとする記事(英語版)を配信したが、鉄道省の王勇平報道官がその直後の記者会見で「私が把握している情報は35人だ」と述べ、報道内容を事実上否定した。負傷者も211人と報じられたが、192人と説明した。

毎日新聞 2011年7月25日 11時33分(最終更新 7月25日 13時01分)
ましこ
2011年07月26日 13:56
中国:高速鉄道事故、追突された車両20時間ぶり女児救助

 【温州(中国浙江省)隅俊之】中国浙江省温州市の高速鉄道事故で24日夕、追突された列車の最後尾車両から約20時間ぶりに2歳の女児が救助された。車体を解体しながら遺体を収容していた救助隊員がかすかに動く女児の手に気付いた。

 当局は24日朝に「車両内に生命反応はない」と見切り、大規模な救助活動を終了。乗客の家族から「もっときちんと救助活動をしてほしい」との悲痛な声が上がっていた。

 追突した列車の先頭車両を土中に埋めるなどの対応に批判が出たことを受け、事故調査チームは25日深夜、現場に残された車両の搬出に着手。車両を詳細に調査する方針に転じた。

毎日新聞 2011年7月26日 12時00分
ましこ
2011年07月27日 12:50
「人間扱いしていない」 中国政府の鉄道事故対応に批判噴出
CNN.co.jp 7月26日(火)11時3分配信 北京(CNN)
 中国東部の浙江省温州市で起きた高速鉄道事故に対する政府の対応をめぐり、国内から批判が噴出している。事故が起きた鉄道は25日までに営業を再開したが、非難の声は収まりそうにない。
……
 現場には地元メディアの取材陣も駆け付けたが、主要国営紙はいずれも、24日の一面ではこの事故について触れなかった。第一報を伝えたのは中国の「ツイッター」にあたるソーシャルメディア「新浪微博」で、事故に関する最新情報や写真などが次々に掲載された。

 事故後1日以上経ってから鉄道省が初めて記者会見を開くまでに、車内に乗客が閉じ込められているという情報や現場からの写真のほか、落下した車両をブルドーザーで破壊して残骸を埋めたという情報までが伝わっていた。

 ネットでは、犠牲者の数から事故原因に至るまで、鉄道省の発表のすべてに疑問を投げ掛ける声が上がっている。新浪微博には「この国は世界で最も官僚主義がはびこり、最も冷血な官僚たちの温床だ」などのコメントが投稿された。ユーザーが実施した投票では、事故への政府の対応について、回答者の約90%に当たる3万人が「ひどい:我々を人間として扱っていない」を選んだ。

 あるユーザーは新浪微博にこう書き込んだ。「ここは落雷で列車が衝突し、1台の車で橋が崩落し、牛乳を飲めば腎臓に結石ができる国だ。現代の中国は雷雨の中を突っ走る新幹線であり、われわれはみなその乗客だ」

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