気仙沼、6000年に6回大津波 「貞観」石巻以北も到達か(河北新報)ほか

気仙沼、6000年に6回大津波 「貞観」石巻以北も到達か

小石など津波によって運ばれた堆積物を示しながら、
津波の年代を推察する平川氏
=気仙沼市本吉町の大谷海岸

画像 宮城県気仙沼市本吉町の大谷海岸が過去約6000年間で6回の大津波に襲われたことを示す地層を、北海道大の平川一臣特任教授(自然地理学)らが21日までに発見した。地層の年代測定は終わっていないが、このうち1回は貞観地震津波(869年)の可能性もあるという。貞観の痕跡は過去の研究で石巻平野が北限。年代測定で特定されれば、貞観地震は津波が三陸沿岸にも到達するほど大規模だったことになる。
 平川氏は4月、津波の痕跡高調査大谷海岸を訪れた際、切り立った崖に津波で運ばれた海岸の石などの堆積物の層を発見した。
 湿った黒土層や泥炭層が重なる幅約7メートル、高さ約2.5メートルの範囲に、6層の津波堆積物を確認。上から5層目の下に5400年前ごろの十和田火山噴火による火山灰の層があり、火山灰の下の6層目の痕跡を約6000年前と推定した。
 見つかった土器の年代から、3層目は約2000年前の津波による堆積物と特定。津波堆積物の間の黒土層の厚さを基に、平川氏は最も上の層は1611年の慶長三陸津波、2層目は貞観地震津波と推測する。
 十和田火山は915年にも噴火しており、2層目より上にこの火山灰が確認されれば、2層目は貞観地震津波の可能性が高くなる。目視では火山灰と思われる物質があったという。
 岩手県宮古市田老の標高約17メートルの谷底でも、過去の津波堆積物を調査。まだ年代の決め手はないが、津波堆積物の一つは貞観地震津波の可能性もあるという。
 東北大などの研究では、貞観地震津波の堆積物は福島県から宮城県の石巻平野にかけて分布。石巻以北の陸上からは見つかっていない。
 この結果から研究者の間では、地震の規模が最低でもマグニチュード(M)8.3以上、震源域は宮城県沖から福島県沖の範囲とされている。仮に三陸沿岸にも津波があったとすれば震源域はより大きくなり、地震の規模も大きくなる。
 平川氏は「三陸沿岸まで貞観地震津波が届いていれば、地震の規模は東日本大震災と同じくM9程度だった可能性がある」と指摘。M9級の地震が過去にも発生した可能性があるとして、地層調査による津波の検証の必要性を訴えている。

河北新報 2011年08月22日月曜日





東日本大震災:巨大津波6000年で6回 地層に痕跡

 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた宮城県気仙沼市の海岸で、過去6000年に少なくとも6回の巨大津波の痕跡が残る露出地層を、北海道大の平川一臣・特任教授(自然地理学)らの研究チームが発見した。三陸沿岸を襲う巨大津波の周期性の解明につながる重要な成果と言えそうだ。

 4月に、同市本吉町大谷海岸の切り立った高さ約3メートルのがけで、腐食した植物などが堆積(たいせき)した「泥炭層」の間に、津波で打ち上げられたとみられる海岸の石や砂で構成する六つの層を確認した。東日本大震災の津波調査で訪れ、見つけたという。

 平川特任教授によると、最下層の真上に約5400年前の十和田火山噴火時とみられる火山灰が含まれており、泥炭層の厚さや有史以降の記録から、過去3回の津波を▽慶長の三陸沖地震1611年)▽貞観(じょうがん)地震(869年)▽約2000年前と推定。それ以前は約1000年間隔とみている。今後、各層の試料の年代推定から時期を精査する。

 現場のがけは波に削られて6000年間で500メートル近く後退した。三陸沿岸は度々津波に襲われたが、がけを乗り越えた巨大な津波だけが「選別」されて地層となったらしい。東日本大震災での津波高は約13メートルだった。

 平川特任教授は「いずれも大震災に匹敵するマグニチュード(M)9級の超巨大地震だった可能性がある。巨大津波の痕跡を探すには今回のような高い場所での調査が重要だと言える。全国の沿岸でも調べるべきだ」と話す。【八田浩輔】

毎日新聞 2011年8月21日 20時14分(最終更新 8月21日 20時31分)



●想定外の大津波「50年以内に10%」 東電06年発表(asahi.com)
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_113.html
●東電、貞観大津波も過小評価か 4メートル未満と推定 (asahi.com)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201105/article_80.html
●福島第1原発:東電「貞観地震」の解析軽視(毎日)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201103/article_89.html
●津波被害の文献知りながら「記録なし」と説明 関西電力 (asahi.com)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201105/article_101.html
●「想定超え」津波は考慮せず=原発耐震指針の委員長―被害経験なく「責任痛感」(時事)
http://sociologio.at.webry.info/201103/article_95.html
●38.2メートル大津波の教訓生かす 大船渡・綾里白浜(河北新報2011/03/27)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_10.html
●<原発>若狭湾岸で過去の大津波調査…関電など方針 (毎日新聞)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_48.html
●東日本大震災:福島第1・第2原発、揺れの加速度が耐震基準超す(毎日)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_8.html
●東日本大震災 原発事故評価7/史上最悪の事態は避けたい(河北新報)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_64.html

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