北海道電力:プルサーマル計画巡り、08年のシンポでやらせ指示 共産党が指摘(毎日)ほか
北海道電、社員に「やらせ」指示…共産指摘
共産党北海道委員会は26日、札幌市内で記者会見し、2008年10月に北海道岩内町で開かれた北海道電力泊原子力発電所(泊村)3号機のプルサーマル計画導入を巡る公開シンポジウムで、北電が社員に対してシンポジウムに参加し、計画の推進意見を述べるようメールを送っていたと指摘した。
北電は「事実関係を確認中」(広報部)としている。
同党によると、メールは地元調整を担当する北電の泊事務所渉外課から出され、「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」というタイトル。「計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」などと記されており、泊事務所PRセンターなど21か所に送信されていたという。
(2011年8月26日15時54分 読売新聞)
共産が北海道電の「やらせ」指摘=原発シンポ、参加促すメール公開
ウォールストリートジャーナル日本版 2011年 8月 26日 14:08 JST
共産党北海道委員会は26日、2008年10月に開かれた北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)のプルサーマル計画をめぐる道主催のシンポジウムで、地元調整を行う北電の担当部署が社員に事前に送ったとされる、参加や推進意見の提出を促したメールを公開した。同委は「やらせ」と指摘した上で、「悪質で卑劣な行為」と批判した。
メールは送信先の一覧表付きで、同委は「調査の結果、信ぴょう性がある」と判断した。今月中旬に北電関係者から情報提供があったという。
同委が公開したメールや添付資料によると、送信者は北電の泊事務所渉外課で、送信日は08年10月3日。「多くの方々のご参加をお願いいたしたい」「特段のご協力を」「推進意見を提出していただければ」などの記載があった。
[時事通信社]
北電が「やらせ」指示か 08年、道主催のプルサーマルシンポで(北海道新聞08/26 12:29、08/26 13:35 更新)
後志管内泊村の北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画で、道と地元4町村が2008年10月に開催したシンポジウムをめぐり、北電が社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」を指示する文書をメールで送っていた疑いがあると26日、共産党北海道委員会が明らかにした。
道庁で記者会見した同委員会によると、文書は「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と明記。「今回が地元4町村で開催される最後のシンポジウムになる」として、協力を要請していた。21の部署に送信されたといい、日程やプログラムなども記載されていた。
北電は08年4月に道と地元4町村に、プルサーマル計画実施に向けた事前協議を申し入れていた。道によると、08年10月のシンポは岩内町で開かれ、約380人が参加。質疑では計画をめぐり「エネルギー資源が確保できるのは重要で賛成」「人の手には負えないエネルギー。納得できない」などの声が会場から上がった。
シンポの結果などを受け、高橋はるみ道知事は09年3月、計画受け入れを表明。北電は12年度中のプルサーマル実施に向けて準備を進めている。
北電では1999年にも、泊3号機の増設をめぐって道が主催した会合で、社員に対し賛成意見を表明したり、手紙やメールで賛意を道に伝えるよう指示する「やらせ」が発覚していた。
北海道電力:プルサーマル計画巡り、08年のシンポでやらせ指示 共産党が指摘
共産党北海道委員会は26日、北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画を巡り、08年10月に実施されたシンポジウム(道主催)で計画推進の意見を述べるよう、北電が社員に電子メールを送っていたと発表した。九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡る「やらせメール」と同様の問題で、同委は「悪質で卑劣。道民を冒とくしている」と批判している。
同委によると、メールはシンポの9日前の同3日、北電泊原子力事務所渉外課が送信。「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題し、「計画を確実に進めるため、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と記されている。送信記録では、社内の21部署に送られた。
シンポは泊村に近い岩内町を主会場に開かれ、聴衆計469人が参加。有識者による講演やパネルディスカッション、質疑があった。参加した共産党の大田勤同町議は「9人が質問したが疑問や反対の内容が多く、賛成の立場は1人か2人。参加者の大半は反対だった」と話す。議論の内容は道の有識者検討会議に反映され、高橋はるみ知事は09年3月、計画の容認を表明した。
北電広報部は「社内調査し、事実確認したうえで対応したい」とコメント。道の寺山朗危機管理監は「事実関係を調査中」と話した。
北電は九電問題を受けた経済産業省の調査に対し、今回の2カ月前に国が泊村で開いたシンポでは「問題ない」と報告していた。
毎日新聞 2011年8月26日 東京夕刊
asahi.com 2011年8月26日14時5分
北海道電が社員に「やらせメール」 プルサーマルシンポ
北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機へのプルサーマル導入をめぐり開かれた公開シンポジウムで、賛成意見を言うように北電の現地事務所が社員に促したメールを入手したと、共産党道委員会が26日、記者会見で発表した。北電広報部は「パソコンを調べたが当時の記録は残っておらず、確認できなかった」とし、社員から聞き取り調査するかどうか協議している。
このシンポは北電のプルサーマル導入の申し入れを受け、住民の意見を聞くため、道と地元4町村の主催で2008年10月12日に地元の岩内町で開かれた。その後、高橋はるみ知事はプルサーマル導入の受け入れを表明している。
共産党によると、メールは同年10月3日付で、北電泊事務所渉外課が泊原発の21部署に送信した体裁になっている。「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題したファイルが添付され、「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」などと書かれていた。
2011年8月26日(金)「しんぶん赤旗」
泊原発3号機 道主催08年シンポ 北電が“やらせ”指示
「推進意見」社員を組織 プルサーマル導入で
北海道電力泊原発(古宇郡泊村)3号機へのプルサーマル導入について住民意見を聞く2008年10月の道主催のシンポジウムに、北電が社員に参加と推進意見をのべるよう社内通達を送っていたことが25日、本紙が入手した内部資料と関係者への取材でわかりました。08年8月の国主催のプルサーマルシンポについて北電は経産省に対して「やらせ」の存在を否定していますが、同時期の自治体主催シンポで「やらせ」をおこなっていたことになります。
問題のシンポは同年10月12日に岩内町で道と地元4町村主催で開かれました。本紙が入手したのは、同月3日に北電泊事務所渉外課が送信した「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題したメール文です。
文書には、「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければ」と書いてあります。送信記録によると、このメールは泊原発内の21の部署に送られていました。
複数の北電関係者は、この文書について「北電の社内文書の体裁でつくられたもの」と証言。送信元の渉外課について「泊原発の周辺自治体との折衝や調整をする課だ。地元対策担当のセクション」と説明します。
泊原発へのプルサーマル導入をめぐっては、北電が08年4月に、道や地元4町村に事前協議を申し入れました。以降、経産省や道、北電がそれぞれ主催する説明会が、地元自治体を中心に行われました。
問題のシンポは、一連の住民向け説明会の最後に行われたもの。主催者の案内などによると、シンポでの意見は、道などがつくる有識者検討会議に反映するとしていました。
シンポ会場で道が集計したアンケートでは、「疑問を十分取り上げられたか」という質問に「そう感じる」「だいたい、そう感じる」という回答があわせて51%にのぼっています。
このシンポに参加した日本共産党の大田勤岩内町議によると、北電社員を名乗る参加者や発言者はいなかったといいます。当時の報道によると、同シンポ後の同年10月17日に道は「広く道民から意見を聞く狙いは一定程度、達成できた」として、説明会の打ち切りを宣言。翌09年3月に高橋はるみ知事が受け入れを表明しています。
本紙の取材に北電は「調査、確認中」と回答しています。
公益企業の資格に疑問
日本共産党の真下紀子道議の話 シンポジウムでの参加者の発言は、有識者検討会議に反映するものですから、シンポには公正さが求められました。それだけに意図的な動員や推進意見の組織は許されないものです。
アンケートについても当事者の北電社員が組織的に参加し、一住民として回答した結果ならば、信ぴょう性に関わる問題です。
北電は12年前に「やらせ」を行った“実績”があります。これに懲りずに世論誘導を今も行っている北電に、公益企業としての資格があるのか、強い疑問を感じます。
泊原発3号機 09年12月に営業運転を開始。今年に入り、定期検査を受け、東日本大震災の直前に最終段階で行う調整運転を始め、そのまま6カ月近くも100%の出力で事実上の営業運転を続ける異例の事態になっていました。原子力安全・保安院は8月、定期検査などを行っている原発が対象となっている「ストレステスト(耐性試験)」の1次評価から同機を除外し、営業運転を認めました。北海道の高橋知事も17日に、再開を認めましたが、地元自治体や道民の合意を得ない強引な再開として、批判が高まっています。
(写真)泊事務所渉外課が関係部署に送った「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題した文書。シンポへの参加と推進意見の提出を求めています
泊原発でも「やらせ」 共産党追及 99年 北海道電が賛成意見指示
北海道知事が営業運転の再開を容認した北海道電力の泊原発3号機の建設については、1999年10月、道が行った同原発に関する意見募集で「賛成」意見を出すよう、北電が社員を通じて働きかける「やらせ」を行っていたことが判明しています。
北電は当時、建設の是非をめぐる道の意見公募や「意見を聴く会」に対し、社員に「賛成」意見を集中するよう極秘文書で指示していたものです。
「厳秘」とかかれた指示文書には、「社内からの発信は行わない」と注意書きがあり、「主婦の立場から原子力は必要だと考えています」などのひな型も準備されていました。
道議会予算特別委員会でこの問題を追及した日本共産党の大橋晃議員(当時)に対し、堀達也知事(当時)は「意見を聴く会」の延期を表明。北電社長が陳謝しました。
1999年11月10日の衆議院科学技術委員会では、日本共産党の吉井英勝議員の質問に対し、資源エネルギー庁長官が「北電社長も行き過ぎを認めており、今後は起こらないと思う」などと答弁していました。
北海道電力:プルサーマル08年シンポ、社員に意見求めず 「問題なし」 /北海道
九州電力の「やらせメール」問題に絡み、北海道電力の佐藤佳孝社長は28日の定例会見で、泊原発3号機のプルサーマル計画をテーマにした08年のシンポジウム開催を、北電が社員に広報していたことを明らかにした。三十数人が参加したが、会社から特に参加や計画賛成の意見表明を求めず、問題ないとの認識を示した。29日に経済産業省に報告する。
シンポは泊村で08年8月31日にあった経産省主催の「プルサーマルシンポジウム」。(1)北電幹部によるプルサーマル発電の必要性説明(2)専門家のパネルディスカッション(3)聴衆との質疑応答--の3部構成で、住民ら325人が参加した。
「やらせ問題」を受け、経産省は北電にシンポでの対応について調査を指示。北電が同計画に携わる社員ら65人に聞き取り調査し、会社から開催の案内を受けて三十数人が参加していた。質疑応答で、社員らから質問や意見があったかは確認されていないという。佐藤社長は「詳細は国に報告してから」と述べ、誰がどのように開催を知らせたかは伏せた。
また、定期検査中の1号機について「国が指示したストレステストは1カ月かかる。結果の評価も2、3日で終わらない」と述べ、8月中旬に予定されている再稼働の遅れは避けられないとの見通しを示した。
同日公表した11年4~6月の売上高(単体)は前年同期比10・8%増の1424億4300万円だったが、火力発電用重油の価格高騰で経常利益は同10・6%減の59億8900万円。泊原発の先行きが確定しないため、売上高5760億円、経常利益280億円としていた12年3月期の決算見通しを「未定」と後退させた。【吉井理記】
◇参加者対象、経産省が必要性アンケ 北電社員も回答、結果に影響か
北電社員ら三十数人が参加した泊原発のプルサーマル計画をめぐるシンポジウムで、経済産業省はシンポがあった08年8月31日、参加者を対象に計画の必要性を問うアンケートを取っていたことが分かった。158人が応じ、6割以上が計画に肯定的な回答を寄せた。参加した社員も回答し、結果に影響を与えた可能性がある。北電広報部は「29日の国への社内調査報告後にしたい」と詳細な説明を避けた。
アンケートは会場で実施し、シンポ終了後に経産省が回収。計画の必要性に64%が「理解が深まった」と回答。「安全性への理解」は63%が肯定的だった。経産省は08年9月、「必要性について地元住民から一定の理解をいただいたと考える」と総括した。【吉井理記】
……
毎日新聞 2011年7月29日 地方版
【ブログ内関連記事】
●北電とズブズブ 高橋はるみ知事 氷の素顔(日刊ゲンダイ)
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_77.html
●「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明(朝日)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_54.html
●東京電力の罪と罰 巨大“原発共同体”の過ちと電力改革(日経ビジネス)
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_135.html
●「やらせメール」と人を無能にする組織( 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」)
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_58.html
●佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」(『週刊朝日』3/30)
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_19.html
●原子力依存症教団としての電力各社と大企業
http://sociologio.at.webry.info/201106/article_91.html
●電力3社に質問や動員を依頼 (NHK)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_87.html
●<やらせ依頼>動員者10人が肯定発言…四国電の例文通りに (毎日新聞)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_89.html
●九州電力:佐賀知事に玄海原発所長ら幹部が献金 (毎日新聞)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_35.html
●ブログ内「九電」関連記事
●ブログ内「プルサーマル」関連記事
共産党北海道委員会は26日、札幌市内で記者会見し、2008年10月に北海道岩内町で開かれた北海道電力泊原子力発電所(泊村)3号機のプルサーマル計画導入を巡る公開シンポジウムで、北電が社員に対してシンポジウムに参加し、計画の推進意見を述べるようメールを送っていたと指摘した。
北電は「事実関係を確認中」(広報部)としている。
同党によると、メールは地元調整を担当する北電の泊事務所渉外課から出され、「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」というタイトル。「計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」などと記されており、泊事務所PRセンターなど21か所に送信されていたという。
(2011年8月26日15時54分 読売新聞)
共産が北海道電の「やらせ」指摘=原発シンポ、参加促すメール公開
ウォールストリートジャーナル日本版 2011年 8月 26日 14:08 JST
共産党北海道委員会は26日、2008年10月に開かれた北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)のプルサーマル計画をめぐる道主催のシンポジウムで、地元調整を行う北電の担当部署が社員に事前に送ったとされる、参加や推進意見の提出を促したメールを公開した。同委は「やらせ」と指摘した上で、「悪質で卑劣な行為」と批判した。
メールは送信先の一覧表付きで、同委は「調査の結果、信ぴょう性がある」と判断した。今月中旬に北電関係者から情報提供があったという。
同委が公開したメールや添付資料によると、送信者は北電の泊事務所渉外課で、送信日は08年10月3日。「多くの方々のご参加をお願いいたしたい」「特段のご協力を」「推進意見を提出していただければ」などの記載があった。
[時事通信社]
北電が「やらせ」指示か 08年、道主催のプルサーマルシンポで(北海道新聞08/26 12:29、08/26 13:35 更新)
後志管内泊村の北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画で、道と地元4町村が2008年10月に開催したシンポジウムをめぐり、北電が社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」を指示する文書をメールで送っていた疑いがあると26日、共産党北海道委員会が明らかにした。
道庁で記者会見した同委員会によると、文書は「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と明記。「今回が地元4町村で開催される最後のシンポジウムになる」として、協力を要請していた。21の部署に送信されたといい、日程やプログラムなども記載されていた。
北電は08年4月に道と地元4町村に、プルサーマル計画実施に向けた事前協議を申し入れていた。道によると、08年10月のシンポは岩内町で開かれ、約380人が参加。質疑では計画をめぐり「エネルギー資源が確保できるのは重要で賛成」「人の手には負えないエネルギー。納得できない」などの声が会場から上がった。
シンポの結果などを受け、高橋はるみ道知事は09年3月、計画受け入れを表明。北電は12年度中のプルサーマル実施に向けて準備を進めている。
北電では1999年にも、泊3号機の増設をめぐって道が主催した会合で、社員に対し賛成意見を表明したり、手紙やメールで賛意を道に伝えるよう指示する「やらせ」が発覚していた。
北海道電力:プルサーマル計画巡り、08年のシンポでやらせ指示 共産党が指摘
共産党北海道委員会は26日、北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画を巡り、08年10月に実施されたシンポジウム(道主催)で計画推進の意見を述べるよう、北電が社員に電子メールを送っていたと発表した。九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡る「やらせメール」と同様の問題で、同委は「悪質で卑劣。道民を冒とくしている」と批判している。
同委によると、メールはシンポの9日前の同3日、北電泊原子力事務所渉外課が送信。「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題し、「計画を確実に進めるため、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と記されている。送信記録では、社内の21部署に送られた。
シンポは泊村に近い岩内町を主会場に開かれ、聴衆計469人が参加。有識者による講演やパネルディスカッション、質疑があった。参加した共産党の大田勤同町議は「9人が質問したが疑問や反対の内容が多く、賛成の立場は1人か2人。参加者の大半は反対だった」と話す。議論の内容は道の有識者検討会議に反映され、高橋はるみ知事は09年3月、計画の容認を表明した。
北電広報部は「社内調査し、事実確認したうえで対応したい」とコメント。道の寺山朗危機管理監は「事実関係を調査中」と話した。
北電は九電問題を受けた経済産業省の調査に対し、今回の2カ月前に国が泊村で開いたシンポでは「問題ない」と報告していた。
毎日新聞 2011年8月26日 東京夕刊
asahi.com 2011年8月26日14時5分
北海道電が社員に「やらせメール」 プルサーマルシンポ
北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機へのプルサーマル導入をめぐり開かれた公開シンポジウムで、賛成意見を言うように北電の現地事務所が社員に促したメールを入手したと、共産党道委員会が26日、記者会見で発表した。北電広報部は「パソコンを調べたが当時の記録は残っておらず、確認できなかった」とし、社員から聞き取り調査するかどうか協議している。
このシンポは北電のプルサーマル導入の申し入れを受け、住民の意見を聞くため、道と地元4町村の主催で2008年10月12日に地元の岩内町で開かれた。その後、高橋はるみ知事はプルサーマル導入の受け入れを表明している。
共産党によると、メールは同年10月3日付で、北電泊事務所渉外課が泊原発の21部署に送信した体裁になっている。「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題したファイルが添付され、「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」などと書かれていた。
2011年8月26日(金)「しんぶん赤旗」
泊原発3号機 道主催08年シンポ 北電が“やらせ”指示
「推進意見」社員を組織 プルサーマル導入で
北海道電力泊原発(古宇郡泊村)3号機へのプルサーマル導入について住民意見を聞く2008年10月の道主催のシンポジウムに、北電が社員に参加と推進意見をのべるよう社内通達を送っていたことが25日、本紙が入手した内部資料と関係者への取材でわかりました。08年8月の国主催のプルサーマルシンポについて北電は経産省に対して「やらせ」の存在を否定していますが、同時期の自治体主催シンポで「やらせ」をおこなっていたことになります。問題のシンポは同年10月12日に岩内町で道と地元4町村主催で開かれました。本紙が入手したのは、同月3日に北電泊事務所渉外課が送信した「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題したメール文です。
文書には、「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければ」と書いてあります。送信記録によると、このメールは泊原発内の21の部署に送られていました。
複数の北電関係者は、この文書について「北電の社内文書の体裁でつくられたもの」と証言。送信元の渉外課について「泊原発の周辺自治体との折衝や調整をする課だ。地元対策担当のセクション」と説明します。
泊原発へのプルサーマル導入をめぐっては、北電が08年4月に、道や地元4町村に事前協議を申し入れました。以降、経産省や道、北電がそれぞれ主催する説明会が、地元自治体を中心に行われました。
問題のシンポは、一連の住民向け説明会の最後に行われたもの。主催者の案内などによると、シンポでの意見は、道などがつくる有識者検討会議に反映するとしていました。
シンポ会場で道が集計したアンケートでは、「疑問を十分取り上げられたか」という質問に「そう感じる」「だいたい、そう感じる」という回答があわせて51%にのぼっています。
このシンポに参加した日本共産党の大田勤岩内町議によると、北電社員を名乗る参加者や発言者はいなかったといいます。当時の報道によると、同シンポ後の同年10月17日に道は「広く道民から意見を聞く狙いは一定程度、達成できた」として、説明会の打ち切りを宣言。翌09年3月に高橋はるみ知事が受け入れを表明しています。
本紙の取材に北電は「調査、確認中」と回答しています。
公益企業の資格に疑問
日本共産党の真下紀子道議の話 シンポジウムでの参加者の発言は、有識者検討会議に反映するものですから、シンポには公正さが求められました。それだけに意図的な動員や推進意見の組織は許されないものです。
アンケートについても当事者の北電社員が組織的に参加し、一住民として回答した結果ならば、信ぴょう性に関わる問題です。
北電は12年前に「やらせ」を行った“実績”があります。これに懲りずに世論誘導を今も行っている北電に、公益企業としての資格があるのか、強い疑問を感じます。
泊原発3号機 09年12月に営業運転を開始。今年に入り、定期検査を受け、東日本大震災の直前に最終段階で行う調整運転を始め、そのまま6カ月近くも100%の出力で事実上の営業運転を続ける異例の事態になっていました。原子力安全・保安院は8月、定期検査などを行っている原発が対象となっている「ストレステスト(耐性試験)」の1次評価から同機を除外し、営業運転を認めました。北海道の高橋知事も17日に、再開を認めましたが、地元自治体や道民の合意を得ない強引な再開として、批判が高まっています。
(写真)泊事務所渉外課が関係部署に送った「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題した文書。シンポへの参加と推進意見の提出を求めています
泊原発でも「やらせ」 共産党追及 99年 北海道電が賛成意見指示
北海道知事が営業運転の再開を容認した北海道電力の泊原発3号機の建設については、1999年10月、道が行った同原発に関する意見募集で「賛成」意見を出すよう、北電が社員を通じて働きかける「やらせ」を行っていたことが判明しています。
北電は当時、建設の是非をめぐる道の意見公募や「意見を聴く会」に対し、社員に「賛成」意見を集中するよう極秘文書で指示していたものです。
「厳秘」とかかれた指示文書には、「社内からの発信は行わない」と注意書きがあり、「主婦の立場から原子力は必要だと考えています」などのひな型も準備されていました。
道議会予算特別委員会でこの問題を追及した日本共産党の大橋晃議員(当時)に対し、堀達也知事(当時)は「意見を聴く会」の延期を表明。北電社長が陳謝しました。
1999年11月10日の衆議院科学技術委員会では、日本共産党の吉井英勝議員の質問に対し、資源エネルギー庁長官が「北電社長も行き過ぎを認めており、今後は起こらないと思う」などと答弁していました。
北海道電力:プルサーマル08年シンポ、社員に意見求めず 「問題なし」 /北海道
九州電力の「やらせメール」問題に絡み、北海道電力の佐藤佳孝社長は28日の定例会見で、泊原発3号機のプルサーマル計画をテーマにした08年のシンポジウム開催を、北電が社員に広報していたことを明らかにした。三十数人が参加したが、会社から特に参加や計画賛成の意見表明を求めず、問題ないとの認識を示した。29日に経済産業省に報告する。
シンポは泊村で08年8月31日にあった経産省主催の「プルサーマルシンポジウム」。(1)北電幹部によるプルサーマル発電の必要性説明(2)専門家のパネルディスカッション(3)聴衆との質疑応答--の3部構成で、住民ら325人が参加した。
「やらせ問題」を受け、経産省は北電にシンポでの対応について調査を指示。北電が同計画に携わる社員ら65人に聞き取り調査し、会社から開催の案内を受けて三十数人が参加していた。質疑応答で、社員らから質問や意見があったかは確認されていないという。佐藤社長は「詳細は国に報告してから」と述べ、誰がどのように開催を知らせたかは伏せた。
また、定期検査中の1号機について「国が指示したストレステストは1カ月かかる。結果の評価も2、3日で終わらない」と述べ、8月中旬に予定されている再稼働の遅れは避けられないとの見通しを示した。
同日公表した11年4~6月の売上高(単体)は前年同期比10・8%増の1424億4300万円だったが、火力発電用重油の価格高騰で経常利益は同10・6%減の59億8900万円。泊原発の先行きが確定しないため、売上高5760億円、経常利益280億円としていた12年3月期の決算見通しを「未定」と後退させた。【吉井理記】
◇参加者対象、経産省が必要性アンケ 北電社員も回答、結果に影響か
北電社員ら三十数人が参加した泊原発のプルサーマル計画をめぐるシンポジウムで、経済産業省はシンポがあった08年8月31日、参加者を対象に計画の必要性を問うアンケートを取っていたことが分かった。158人が応じ、6割以上が計画に肯定的な回答を寄せた。参加した社員も回答し、結果に影響を与えた可能性がある。北電広報部は「29日の国への社内調査報告後にしたい」と詳細な説明を避けた。
アンケートは会場で実施し、シンポ終了後に経産省が回収。計画の必要性に64%が「理解が深まった」と回答。「安全性への理解」は63%が肯定的だった。経産省は08年9月、「必要性について地元住民から一定の理解をいただいたと考える」と総括した。【吉井理記】
……
毎日新聞 2011年7月29日 地方版
【ブログ内関連記事】
●北電とズブズブ 高橋はるみ知事 氷の素顔(日刊ゲンダイ)
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_77.html
●「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明(朝日)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_54.html
●東京電力の罪と罰 巨大“原発共同体”の過ちと電力改革(日経ビジネス)
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_135.html
●「やらせメール」と人を無能にする組織( 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」)
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_58.html
●佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」(『週刊朝日』3/30)
http://sociologio.at.webry.info/201104/article_19.html
●原子力依存症教団としての電力各社と大企業
http://sociologio.at.webry.info/201106/article_91.html
●電力3社に質問や動員を依頼 (NHK)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_87.html
●<やらせ依頼>動員者10人が肯定発言…四国電の例文通りに (毎日新聞)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_89.html
●九州電力:佐賀知事に玄海原発所長ら幹部が献金 (毎日新聞)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_35.html
●ブログ内「九電」関連記事
●ブログ内「プルサーマル」関連記事


この記事へのコメント
読売新聞 8月30日(火)0時29分配信
北海道電力が泊原子力発電所(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画を巡る2008年の公開シンポジウムで、社員に計画推進の意見を出すようメールを送っていた問題に関連し、北電は29日、同計画で使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の製造を一時凍結すると発表した。
12年春の定期検査時に予定していたMOX燃料の原子炉への挿入とプルサーマル発電への移行についても高橋賢友常務は「今後の工程を考えると、厳しい状況」との認識を示した。北電のプルサーマル発電の開始は、早くても13年以降にずれ込む見通しとなった。
毎日新聞 9月14日(水)2時33分配信
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)増設の賛否を巡り、00年3月に泊村で開かれた道主催の「道民のご意見を聴く会」で、複数の北電社員が住民に賛成の意見表明を依頼したと認めていることが、北電の内部調査で分かった。北電では同3号機のプルサーマル計画を巡る08年のシンポジウムでも社員を動員する「やらせ」問題が発覚しているが、住民への多数派工作について社員が直接関与を認めるのは初めて。
……
内部調査によると、証言したのは泊原子力事務所渉外課に当時勤務した社員。泊村など地元4町村向けの広報などを担当していた課員の5人から聞き取り調査したところ、複数の社員が普段から交流のあった賛成派の住民に対し、事前に「日ごろの思いを述べてほしい」と意見を表明するよう依頼したり、参加する住民に「原発の必要性などの理解を深めてもらう」との趣旨で原発関連や電力事情を説明した資料を渡したりしたという。
関与を認めた社員は内部調査に対し、いずれも「日常業務の一環という認識だった」と説明。「『賛成派を参加させろ』といった会社の指示はなかった」と、経営陣ら上層部の関与については否定しているという。
「聴く会」は00年3月に開催。道が事前に会場で意見表明を希望した40人のうち抽選で26人を選んだ。会を傍聴したという泊村の60代女性は「当時は『やらせ』があるとは感じなかったが、だまされた思い。原発に賛成か反対かは別にしても、北電のやり方は住民をないがしろにしている」と憤る。…