八重山諸島の教育関係者が イデオロギー装置たる「日本史」教科書ほかの採択で迷走する皮肉3

全員協議は「有効」 八重山教科書問題
琉球新報
 2011年9月16日

 八重山採択地区協議会の選定・答申通り事実上育鵬社版の公民教科書を採択するよう指導を求める文科省。育鵬社教科書を不採択とした教育委員の全員協議は「有効だ」との立場を保つ県教育庁。八重山教科書採択問題は文科省が前面に出てきたことで一層混迷の度を深めている。石垣、竹富、与那国の3教育委員長は全員協議の決定を認めるよう文科省に要望。一連の問題を通じて教科書採択に関する法律の矛盾点も浮き彫りとなっている。
 文科省の通知文を受け、県教育庁は15日午後から緊急の会議を開き、終日対応に追われた。担当の義務教育課は「(育鵬社を不採択とした)8日の話し合いで採択されたという認識を持っている」との立場を保っており、文科省の対応に一定の距離を置く構えで、大城浩県教育長は16日に今後の対応を表明する。
 義務教育課は文科省からの通知について「非常に柔らかな表現。(採択に向け)努力してください、というもの」との認識を示し、「(8日の育鵬社不採択の結果を)ほごにしたというわけではないと思う」と冷静に受け止める。
 同課の担当者は「通知文の指す『結果』がいつの段階を指しているのかが分からない。通知の文言の捉え方をしっかり確認したい部分がある」と述べ、16日午前中にも文科省側に確認する考えだ。
 「意外性はない」という県教育庁幹部も。東京の自民党本部で開かれた党文部科学部会での文科省の態度を引き合いに、「あの雰囲気を踏まえれば、想定内だ」と語った。
 会議後、記者団の前に現れた大城県教育長は「さまざまな対応が迫られている。あす皆さんにお話ししたい」と述べるにとどめた。



東京書籍採択の協議「有効」=文科相発言に困惑、反論-八重山教科書・沖縄県教育長
 沖縄・八重山地区の中学校公民教科書採択をめぐる問題で、沖縄県教育委員会の大城浩教育長は16日記者会見し、石垣、竹富、与那国の3市町の全教育委員が集まり、育鵬社版を不採択とし、東京書籍版を採択した8日の協議について「協議の場として成立している。採決の状況については有効と捉えている」と話し、同協議を無効とした中川正春文部科学相と異なる見解を示した。
 石垣市、与那国町の両教育長が同協議の無効を訴えていることについては、「教科書は教育委員会の事項。教育委員会は一義的には教育委員長が責任を有しており、(両教育長の訴えは)不適切だ」と批判。両教育長の主張を根拠に協議を無効と判断した中川文科相の発言には「いささか困惑している」と不快感を示した。
 3市町の教育委員長は15日、連名で8日の協議の正当性を訴える文書を国、県に送付。大城教育長は「状況は異なってきているかもしれない」と文科相の判断が変化する可能性を指摘した。(時事 2011/09/16-18:04)





八重山教科書:文科相「ルールに基づき結論を」
沖縄タイムス
2011年9月16日 13時03分

 【東京】中川正春文部科学相は16日午前の閣議後の会見で、八重山地区の中学公民教科書問題について「子どもたちの教育体制に影響が出ること。ルールに基づいて早く結論を出してほしい」と述べ、県教育委員会に対し、「八重山採択地区協議会の規約に従ってまとめられた結果に基づき3地区教育委員会で同一の教科書を採択する」よう求めた通達に応じるよう呼びかけた。

 通達は育鵬社版を採択した同地区協議会の答申を踏まえさせようとする圧力などとする反発が県内で出ていることについて「そういうことではない。どういう話し合いをするか協議会にルールがある。そのルールに基づいて結論を出してくださいということ」と説明した。

 教科書採択をめぐり、教科書無償措置法と地方教育行政法の併存によって矛盾が生じるとの指摘があることには「私も今回の混乱もそこに1つの原因があると思う」との見解を示し、採択の在り方の改革に取り組みたいとの意向も示した。



八重山教科書:文科省あいまい表現に混乱
沖縄タイムス
 2011年9月16日 11時49分

 “結果”とは、何を指すのか―。八重山地区の中学公民教科書採択問題で、15日に文部科学省から届いた「通知」の意図をめぐり、県教育委員会や八重山の関係者に困惑が広がっている。。約3時間も県教委の一室にこもった担当者らは、「(文科省の)真意が分からない」と首をかしげる。地元八重山も「採択権は委員会にあるのに」と同省の真意を測りかねている。

 県教委の大城浩教育長と担当者らは通知を受けた同日午後3時ごろから会議室で協議に入った。夕方近くまで慌ただしく職員らが出入りした。

 廊下で報道陣に囲まれた県の大城教育長は「さまざまな対応が迫られている。対応は16日の会見を持って皆さんに伝えたい。すべてを報告します」と硬い表情で話した。

 竹富町の竹盛洋一教育委員長は「八重山採択地区協議会には教科書を読んでいない委員もいた。(通知は)何が言いたいのか、よく分からない」。石垣市の仲本英立教育委員長は「採択権は委員会にある。国は中立・公平といいながら越権だ」と懸念した。

 他方、育鵬社版を採択した与那国町の崎原用能教育長は「当然の話。文科省は正しい指導をした」と喜ぶ。協議会会長の玉津博克石垣市教育長はコメントを避けた。

■    ■

 国会では県選出、出身議員が正午から初の会合を持った。特定の教科書を後押しする政治介入との指摘を警戒し、会合の名目は「情報交換」。出欠も取らず、県東京事務所の職員の入室も認めなかった。

 会合では「13人全員による協議が無効とする文部科学省の根拠について確認すべきだ」との意見が上がった。瑞慶覧長敏衆院議員(民主)は会合終了後に同省に直行し、森裕子副大臣と面会。「石垣、与那国の両教育長は協議無効を主張するが、両市町の教育委員長は協議を認めている」と指摘、森氏は「分かりました」と述べるにとどめた。

 国会議員8人中、下地幹郎衆院議員(国民新)は別日程、島尻安伊子参院議員(自民)は本会議出席を理由に参加していない。





八重山教科書:文科省、教科書一本化指導
沖縄タイムス
 2011年9月16日 09時31分

 【東京】八重山地区の中学公民教科書の採択問題をめぐり、文部科学省は15日、県教育委員会に対し、八重山採択地区協議会の規約に従ってまとめられた結果に基づき3地区教育委員会で同一の教科書を採択するよう指導し、必要な教科書数を16日までに同省に報告するよう通知した。県教委は同日午後に対応方針を明らかにする予定だが、決着は見通せない状況だ。

 森裕子文科副大臣は15日、通知について記者会見し、「現時点で協議会の規約に基づいて正式に決定された答申は一つ」と述べ、通知の「協議会の規約に従ってまとめられた結果」とは、現時点で8月23日に同協議会が育鵬社版を選んだ答申を指す、との見解を示した。

 通知の理由について森副大臣は、同省が教科書発行者に発注する手続きの中で、各都道府県教委による教科書数の報告期限が、臨時措置法で16日と定められているためだと説明した。

 これに対し、県教委側は「(3市町教委の全教育委員でまとめた協議結果が)われわれの採択であると認識している」との見解を示している。全教育委員は8日に東京書籍版を採択した。

 森副大臣の見解と県教委側の現状認識には隔たりがある。県教委は16日、文科省に通知の解釈について問い合わせる考えだ。

 大城浩教育長は15日、報道陣に対し「さまざまな対応が迫られている。会見で報告したい」と答えるにとどめた。

 同省政務三役の1人は「期限前日に文科省として報告するよう伝えた。それ以上でも以下でもない」とし、県教委に対する法的強制力や、通知に応じなかった場合の罰則はないとの見方を示した。また同省は県の報告が16日を過ぎても、教科書の無償給付は可能としている。

 育鵬社はかつて「新しい歴史教科書をつくる会」と協力した扶桑社(東京)の教科書を継承する子会社。同社の公民教科書をめぐっては、沖縄の米軍基地負担に関する記述が少ないなどとして地元教員から懸念する声が出ていた。



八重山教科書:義家議員、玉津氏に指南
沖縄タイムス
 2011年9月10日 10時11分

 【八重山】八重山地区の教科書採択問題をめぐり、石垣市の玉津博克教育長が3市町の全教育委員による協議の場で、義家弘介参院議員(自民)から情報提供を受けていたことが9日、分かった。玉津教育長は8日の席上、義家氏が作成したメモを根拠に、地区協議会の選定・答申通りに育鵬社版教科書を採択していた石垣、与那国2市町の正当性を主張していた。

 義家氏は元高校教師で、「ヤンキー先生」としても知られる。本人の公式ホームページのリンク先には育鵬社版教科書の採択を推奨する党パンフレットがある。

 9日、取材に応じた義家氏は「どこの出版社かは問題ではない」と政治介入を否定した上で「協議会の結論にのっとった採択が前提だ。県教委も不当介入じゃないか」と批判した。氏によると、玉津教育長からは協議前日の7日に初めて相談を受けた。自身も疑問を感じ、文部科学省に確認してメモを作成。8日午後、ファクスで送信したという。

 同省の担当者が回答したというメモは「採択は原則、教科書無償措置法に基づく『協議』の結果である答申に基づいて行われるべきだ」などの内容だが、3市町教委の合意を前提にした、協議会とは別の「協議の場」の設定を否定してはいない。

 玉津教育長は、8日の協議中に「ある方から連絡が入った」とメモを読み上げて、出席委員や報道陣に配布。メモを根拠に「石垣と与那国は協議会の結論に基づいて採択している」と正当性を主張し、県教委から「指導」されるのは不本意だとした。その後、東京書籍版を独自採択した竹富町教委を「指導すべきだ」と批判していた。(又吉嘉例)





●Googleニュース検索「新しい歴史教科書をつくる会


【ブログ内関連記事】

●政治統制の対象としての教科書採択と迷走(<「つくる会」>主導の中学教科書)
http://sociologio.at.webry.info/201109/article_14.html
●八重山諸島の教育関係者が イデオロギー装置たる「日本史」教科書ほかの採択で迷走する皮肉
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_98.html
●八重山諸島の教育関係者が イデオロギー装置たる「日本史」教科書ほかの採択で迷走する皮肉2
http://sociologio.at.webry.info/201109/article_21.html
●文科相が実態調査へ 教科書採択 沖縄県教委の「不当介入問題」で (産経)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_38.html
●市教委に7万人の署名添えた要望書、自由社と育鵬社教科書不採択を/横浜 (神奈川新聞)
http://sociologio.at.webry.info/201107/article_47.html
●「育鵬社」「自由社」の教科書を採択させないための 20万署名のおねがい(横浜教科書採択連絡会)
http://sociologio.at.webry.info/201106/article_45.html
●国境線が近代の産物にすぎないという歴史的現実を直視できない言論人たち
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_82.html
●日本史が「ヤマト民族の独善的一国史観の注入」だと信じこんでいる無自覚な右派たちと陰謀論
http://sociologio.at.webry.info/201108/article_91.html

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