原発など 巨大リスクの 試算なんて、机上の 空論だと、専門家には バレバレ【追記あり】

http://jun-makino.sakura.ne.jp/Journal/journal-2011-10.html#13
『牧野の公開用日誌』2011/10/13

……
原発コスト、事故頻度めぐり議論 内閣府の原子力委。議論ってレベルじゃない。

 この日は事務局が、発生頻度について、国際原子力機関(IAEA)の安全目標「延べ運転年数10万年に1回以下」で試算する方針を提案。
 だが、出席者から、国内の原発の運転年数と東京電力福島第一原発事故を踏まえると、発生頻度は事務局案より2ケタ高い「1千年に1回台」となりコストも上がると、疑問が出された。


・つまりは、事務局がだしてきた事故率は「目標」であってなんか根拠のある推定でないわけだ。 リスク評価もなにもできてないものを平気でだしてきた、と。
・これがどれほどおばかな議論かもわからない事務局であるということ。あまりに 信じ難いが、これが現実なわけね。
・しかし、10兆円というのが、私が10/10に 「今回の事故のコストが例えば 10兆円だとして(これは全く適当な数字で 多分このさらに数倍から10倍以上だけど、払うお金は、、、)」と書いたのと一致してるのがなんだかとっても嫌。
・朝日の記事に「原発事故の被害総額10兆円と仮定すると」とあるの。
・10兆円だとすると、計算上はに1000炉年に一回でも大したコストじゃないの。





●事故リスク、複数試算=発電コストに反映へ―原子力委 (時事通信)ほか
http://sociologio.at.webry.info/201110/article_43.html



【追記2011/10/18】
東京電力の報告(17日)

福島第一原子力発電所1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について
8. 原子炉注水系に関する確率論的安全評価(PDFファイル)



確率論から見た原発事故
2011/04/02 10:50

原子力システム研究懇話会村主進なる人物が原子力システムニュースに「原子力発電はどれくらい安全か」という論文を掲載していました。[Vol.15.No,4(2005年3月)]
内容の一部を抜粋しますので、とにかくまずお読みいただければと思います。

3.原子炉事故の頻度を考慮
自動車事故は毎年発生しているが、炉心損傷事故は生涯の80年間に一度も起こらないと考えてよい。事実わが国では約1,000炉・年(各原子炉の運転年数を全原子力発電所について加算した総和)の運転実績があるが、大量の核分裂生成物を放出するような炉心損傷事故は一度も起こしていない。このことは一基(炉)の原子力発電所に換算すると、1,000年間も炉心損傷事故を起こしていないことを意味する。
一方、確率論的リスク評価手法を用いて、わが国の原子力発電所における配管破断、機器故障の実績および人間の作業ミスなどの実情を基にして炉心損傷頻度を評価している。そして炉心損傷事故の頻度は炉・年あたり1×10-7以下と評価されている。
原子力発電所敷地内に10基(10原子炉)の原子力発電所があるとして、日本人の生涯の80年間にこの敷地内で炉心損傷事故を起こす頻度は、
1×10-7(/炉・年)×10(炉)×80(年)=8×10-5
となる。
炉心損傷事故によって最も高い放射線被ばくをするグループでも、リスクが自動車事故と同程度であるので、事故発生頻度を考えると、原子力発電所の安全性は自動車事故よりも一万倍以上安全であることになる。
なお、過去に炉心損傷事故を起こした米国のスリー・マイル島原発、旧ソ連のチェルノブイリ原発はわが国の原子力発電所とは安全設計の異なるものであって、わが国の原子力発電所の炉心損傷事故頻度の参考になるものではない。


これを読まれた皆様はどんな感想を持たれましたか?原子力の専門家と思われるこの方の、自信に満ちた上から目線に辟易されたのではないでしょうか。

原発は絶対に安全とこの人物は主張されているようです。上記の炉心損傷事故頻度は、素人で数学が苦手な酔石亭主にとってややわかりにくいので、別途調べてみました。

原子力安全基盤機構(安全基盤機構)が2003年9月に提出した「確率論的手法を用いた設計用地震動の作成手法の整備に関する報告書」によれば、福島第一原発(原発名は記載されていないがそう推定される)の地震による炉心損傷事故の発生確率は10万分の1.71とのことです。

上記は原発の供用期間を40年と仮定していますので、40年間における事故確率は0.00171%という低い数字となっています。この確率では、2,339,181年に一回しか事故が起きないことになります。人類が初めて文明を持ったのを6,000年前とすると、有史以来を390回繰り返してようやく一回の事故が発生する確率であり、40年の供用期間内に事故は起き得ない確率になっているのです。

だから村主氏は絶大なる自信を持って、「炉心損傷事故は生涯の80年間に一度も起こらないと考えてよい」と断定したのです。その自信は、地震がもたらした津波の一撃でもろくも崩れ去りました。自信が地震に崩されるなんて、言葉自体が皮肉っぽいですね。

さて、40年間における事故確率が0.00171%だと、1年間に事故が起きる確率は0.00004275%となります。よって、ある一日に福島原発で事故が起きる確率は0.00000011712%。つまり3月11日の福島第一原発事故は約8.538億日に一回しか起きない事故だったことになります。原発の供用期間を40年とすれば、事故は絶対に起きないと断定しているようなものです。ところがこの日事故は発生しました。この事実をどう考えればいいのでしょう?

そもそも上記の事故確率の計算は原発内におけるそれぞれの設備の事故を個別の事象として取り扱っているようです。しかし原発は全体が一つのシステムのはずで、相互に関連しており、個別には扱えないはずです。ここに数字のペテンがあるような気がしてなりません。実際の事故確率はもっと大きな数字だったのではないでしょうか?

村主論文では1基の原発換算で千年相当分無事故だったから安心だとなっています。村主氏の説は本当でしょうか?酔石亭主が危惧する浜岡原発では事故確率が10万分の2370となっています。これを日本全体の原発54基に当てはめ40年で計算してみると、事故確率は70%を越えるものになります。

だとすれば、彼が言うように千年相当分無事故だったのは、本当に幸運に恵まれたことになり、実際には明日事故が発生してもおかしくない状態だったと思えてきます。
……

●Google「格納容器破損頻度
●Google「炉心損傷頻度
●Google「放射線教育フォーラム」→「NPO法人 放射線教育フォーラム2010年度役員名簿

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この記事へのコメント

ましこ
2011年10月18日 01:07
注水停止20時間で炉心損傷、確率5千年に1回
読売新聞 10月17日(月)20時3分配信

 東京電力は17日、福島第一原子力発電所1~3号機で再び炉心が損傷する確率は、約5000年に1回とする試算結果をまとめた。
 同日、経済産業省原子力安全・保安院に提出した施設運営計画に盛り込んだ。事故前の試算では1000万年に1回としており、2000倍も高くなった。
 試算は、安定化の目標である「冷温停止状態」を維持するため、施設運営に生かす。損傷確率の計算は、原子炉の注水系統の故障、外部電源の喪失、大津波など7項目を想定。それぞれの原因で、1~3号機の一つに約20時間にわたる注水の中断が起き、炉心損傷が起きる1200度に達する確率を合計した。
 炉心損傷に至る確率が最も高かったのは、大津波が原因で注水機能が回復できないケース。大津波そのものの頻度は700年に1回と見積もっている。
最終更新:10月17日(月)22時43分

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