橋の老朽化対策=補修費確保は、なぜ さきおくりされてきたか? なぜ急浮上したか?

橋の老朽化進む 補修費が課題
NHK
 11月5日 17時42分

 全国各地の橋のうち、老朽化で通行止めや通行が規制されている橋が3年前の1.6倍に増えていることが国土交通省のまとめで分かりました。20年後には、全国の橋のうち半分以上が建設から50年を超えることから、補修にかかる予算の確保が大きな課題になっています。
 国土交通省によりますと、ことし4月の時点で、長さ15メートル以上の全国の橋のうち、老朽化のため▽通行止めになっている橋は172、▽トラックなど重量のある車両の通行が規制されている橋は1130に上っています。これは3年前に比べて1.6倍に増えています。こうした橋は、橋桁が傾いて路面が陥没してしまったり、コンクリートが剥がれて中の鉄骨がむき出しになったりしたほか、鋼鉄製の橋桁がさびて腐食が進んでいるものもあります。また、全国におよそ15万ある橋のうち、本格的な修繕が必要となる建設から50年を超える橋の割合は、現在は8%ですが、10年後には26%、20年後には53%に達するということです。橋を管理する国や地方自治体は、寿命を延ばすための修繕計画を作って対応することが求められていますが、財政が厳しいなか、橋全体の58%を管理する全国の市町村で修繕計画を作ったところは27%にとどまっています。国土交通省は「今後は補修工事の予算の確保が大きな課題になるが、老朽化が激しくなる前に補修をすれば、橋の寿命が延びてコストが抑えられるので、定期点検を徹底してほしい」と話しています。



橋の修繕計画策定27%/政令市除く市区町村管理分
四国ニュース
 2011/11/05 09:47
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 自治体が管理する全国約14万本の橋のうち、老朽化2 件に備えて損傷を早期に補修する「長寿命化修繕計画」が策定されたのは、4月1日時点で都道府県と政令指定都市管理分が94%だったのに対し、政令市を除く市区町村管理分は27%にとどまっていることが4日、国土交通省の調査で分かった。損傷や劣化で通行止めなどを実施中の橋は1301本で、3年前から1・6倍に増えた。

 対策の遅れは、財政難や専門知識を持つ職員の不足が原因。国交省は「放置すれば損傷が一気に進み、橋の落下など重大事故につながりかねない」として、優先的な対応を求めている。

 調査対象は、長さが15メートル以上の13万9521本。岩手県など一部自治体は、震災の影響から前年度の結果で集計した。

 市区町村管理の8万4504本のうち、計画策定に向けた点検は73%(6万2034本)で終了していたが、修繕計画の策定が終わったのは2万2423本だった。都道府県別に市区町村の策定率をみると、4月時点の最高は長崎県の83%で、最低は神奈川県の1%。香川は80%だった。




http://d.hatena.ne.jp/biz2ch/20100617/1276779771

【建設】老朽化する道路や橋などのインフラ更新、50年間で190兆円に 国交省試算[10/06/17]
政策, 建設
     我々は長期的にはみな死んでしまう。
                 ジョン・メイナード・ケインズ


1 名前:やるっきゃ騎士φ ★[] 投稿日:2010/06/17(木) 08:45:11 ID:???
老朽化する道路や橋などのインフラの更新にかかる費用が今後50年間で190兆円に達する、
との試算を国土交通省がまとめた。
2037年度には、維持管理と更新に必要な費用を公共事業予算で賄えなくなり、
耐用年数を過ぎた道路や橋がそのまま放置される恐れもあるという。

高度成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化が一斉に進むため、29年度には
全国の橋、河川管理施設、港湾岸壁の半分が完成後50年以上となる。
公共事業予算が今後、今年度と同じ水準で推移した場合、37年度には維持管理費3.6兆円と
更新費4.4兆円、災害復旧費0.5兆円でほぼ予算を使い切り、新たな建設は一切できなくなる、
としている。

ただ、補修などで耐用年数を延ばす対策を施していけば、予算が「パンク」する時期を
10年程度先延ばしできる、との試算も示している。

試算は、近く閣議に報告する国土交通白書に盛り込む。公共事業予算のさらなる削減を求める声に対し
「予防線」を張る狙いもありそうだ。
ソースは
http://www.asahi.com/business/update/0617/TKY201006160512.html







明日への道しるべ@ジネット別館
2007.08.06
◇老朽橋の恐怖⇒ミネソタのことはよそ事でない、日本は改修前倒しで「長寿命化」へ

 1.始めに
 米国ミネソタ州ミネアポリス市で橋が崩落してから6日目になるが、行方不明者の捜索は捗らない。橋の崩落という事故の凄まじさを物語っている。老朽化は、米国だけではない。日本も同じ問題を抱えているため、建設業界への新規事業をなくしてでも対応せざるを得ない状況にある。非常につらい選択を余儀なくされている国交省が今回の事故を重く見て動き始めた。
 


 2.米国ミネソタ州の橋崩落
1)事故の概要 
 米国ミネソタ州ミネアポリス市で8月1日午後6時5分(日本時間2日午前8時5分)ごろ,ミシシッピ川に架かる州間高速道路35W号線の橋が崩落した。地元紙のスター・トリビューンは,少なくとも9人が死亡して60人以上が負傷,20人が行方不明になったと伝えている。崩落時は夕方のラッシュアワーで,50台以上の車が巻き込まれたとみられる。

2)橋の概要
 崩落した橋は,最大支間長が458フィート(約140m)の鋼3径間上路式トラス橋で,1967年11月に完成した。…

3)崩落の原因
 ミネソタ州交通局は2001年3月,橋の調査をミネソタ大学に委託。トラスの鋼材に疲労強度が劣る個所が多数見つかった。ところが,交通局は膨大な費用をかけてまで,橋をすぐに架け替える必要はないと判断していた。鋼材の疲労亀裂などが進んで,崩落につながった恐れがある。
 さらに,数週間前から橋の補修工事をしていたことが,崩落の原因になった可能性もある。ミネソタ州交通局は,7月31日と8月1日の夜間に片側4車線ある橋を片側1車線に規制して,舗装のオーバーレイをすると7月31日に発表していた。崩落時は,片側2車線が通行できるようになっていた。米テレビ局のフォックス・ニュースは,崩落の直前に橋を通った人の話として「補修工事をするために,橋の床版には穴が開いていた」と伝えている。
 


 3.日本国内の橋
1)老朽橋の急増
 長さ15メートル以上の橋梁は約14万橋だが、05年時点で建設後50年以上を経過した橋梁は8191カ所ある。
 これが2015年までに約3倍の2万6050カ所に増加、25年には05年の約8倍に当たる6万3494カ所にまで増えると予測されている。
 現在ある橋梁のうち約40%は高度経済成長期に整備されていることから、老朽化が目立ち始める建設後40~50年の橋梁が今後急増する見込みだ。
 高速道路については06年時点で供用から50年以上を経過している橋梁はないものの、2028年には全体(1万4561カ所)の約2割に相当する2952カ所が供用後50年以上になる。これ以前にも13年には18カ所(全体の0・1%)、18年には313カ所(同2・1%)に急増する。

2)ミネソタ事故の教訓
 米ミネソタ州ミネアポリスで発生した高速道路の橋梁崩落事故は、建設後40年を経た橋梁で発生した。構造的な欠陥も指摘されていたという。崩落原因が老朽化によるものかどうかは判明していないが、米国では道路や橋梁の老朽化への対応が後手に回り、構造物が劣化している問題が指摘されている。日本でも1950~70年代の高度経済成長期に整備された多くの道路や橋梁が数年後には続々と更新時期を迎える。そこで、改修前倒しで「長寿命化」に動き始める。

3)長寿命化の狙い
 立地場所や交通量、構造などによって異なるものの、鋼鉄製橋梁は建設後約60年、PC橋梁は約75年で架け替えられる傾向があるという。国交省は、架け替えが必要になる前に予防的な修繕を行うことで、100年以上の長寿命化を目指している。これにより修繕費と更新費を加えた全体コストを平準化できるとみている。

4)多難な前途
 老朽化が急激に進むのは橋梁だけではない。道路や港湾、河川、空港、鉄道などの多くの社会資本ストックが高度経済成長期に整備されたからだ。国交省の試算では、公共事業費の前年度比3%削減が今後継続した場合、新設費を削減し続けても、更新費の右肩上がりは避けられないため、2022年ころには新設費をゼロにせざるを得ない状況になる。その後は、更新費部分を削減することになるため、老朽化が進んだ公共施設を更新できない状態に陥ると予測している。詳細は⇒『日本の社会資本は荒廃するのか?』
 


 4.最後に
 米国の不安は、その後を追っかけてきた日本の抱える不安でもある。今すぐに、日本の橋がミネソタのように崩落するとは限らないが、ないと言い切れないのが現実なのではないだろうか。今のところ、米国に比べると余裕があるが、10年後にはどうかというとその余裕もなくなるだろう。そして、それが橋梁に限った話でないこと(ダムや原発等厄介な存在が加わる)、予算が追いつかなくなることを国交省は敢えて、明言している。これは、10年以上も前に試算され、公共工事の新規事業を削るきっかけとなったのだった。

<参考資料>
1)米国で高速道路の橋が崩落,鋼材の疲労や床版の補修工事が原因か(KENPlatz)よりH19.08.06
2)老朽化進む橋梁、改修前倒しで「長寿命化」へ/更新需要の急増見込む/国交省(日刊建設工業新聞)よりH19.08.06




http://ajimura.blog39.fc2.com/blog-entry-700.html
この国を考える 2009-07-25(Sat)
道路陥没、水道管や橋 老朽化 対策急げ


水道管の破損などによる道路の陥没が相次ぐ
橋:自治体管理13万本、半数点検せず 専門家不在、財政難影響--過去5年

前にも書いたとおり、インフラの老朽化は、放置できない状態だ。

ダムや高速道路など新規建設ばかりを話題にするが、
維持修繕・メンテナンスこそ、優先して対策を立て、予算をつけるべきだろう。

毎日新聞 2009年7月25日 東京朝刊
橋:自治体管理13万本、半数点検せず 専門家不在、財政難影響--過去5年
 全国の地方自治体が管理する約13万本の橋のうち、半数は過去5年に一度も点検されていないことが国土交通省の調べで分かった。建設から一度も点検されていない橋が多数含まれる可能性もある。国が求める補修計画が策定された橋は4分の1で、維持管理されないまま橋が使われている実態が浮かんだ。
……

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