放射性テルルと銀の拡散状況判明 (NHK)ほか

放射性テルルと銀の拡散状況判明
NHK
 11月1日 8時49分

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質のうち、「テルル」と「銀」の拡散した状況が判明し、文部科学省は最も濃度が高かった地点での被ばく量はいずれもセシウム137の1%未満にとどまるとしています。
文部科学省は6月から7月にかけて福島第一原発から100キロ圏内のおよそ2200地点で採取した土を改めて分析し、放射性物質のうち、これまで把握が進んでいなかった「テルル129m」と「銀110m」の濃度を測定しました。その結果、テルルは800地点、銀は350地点で検出され、6月の時点の値に換算してそれぞれ地図に示しました。このうちテルルは、原発の北西方向や南方向に拡散していて、セシウム137との比率は原発からの距離に関係なく5分の1程度とほぼ一定でした。ただ、南方向の沿岸部では高くなる傾向があったということです。これに対し銀の濃度は、福島県の沿岸の南北に沿って比較的高くなっていましたが、セシウム137との関連は見られませんでした。今回の調査で最も濃度が高かった地点での被ばく量をセシウム137と比較すると、テルルで0.03%、銀で0.16%といずれも1%未満にとどまり、文部科学省は、被ばくや除染対策を進める際には、今後もセシウムの濃度に着目することが適切だとしています。




放射性テルルと銀、微量 土壌濃度マップ公表 文科省
産経新聞
11月1日(火)7時55分配信

 文部科学省は31日、東電福島第1原発から100キロ圏内における放射性物質のテルル129m、銀110mの土壌濃度マップを発表した。最高値はテルルが福島県大熊町の1平方メートル当たり約266万3800ベクレル、銀は同県双葉町の同約8300ベクレル。ともに放射性セシウムの土壌濃度と比べごく微量で、健康への影響は少ないという。

 半減期はテルル129mが34日、銀110mが250日と比較的短く、人体に蓄積されにくい。濃度が最も高い地点で50年間生活した場合の外部被曝(ひばく)線量は、同じエリア内のセシウム最高濃度地点で同期間生活した場合と比べ、テルルは約3300分の1、銀は約600分の1にとどまる。

 調査は6~7月に実施。テルルはセシウムと同じ気体の状態で拡散したため、セシウムとほぼ同様に原発の北西に広がったが、セシウム濃度が低い南部でも高い場所が目立った。銀は粒子状で拡散したためセシウムとは異なる分布を示した。文科省は調査結果を放射性物質の拡散経路の検証に活用したいとしている。

 テルルと銀の土壌濃度マップは、同省の放射線情報HP(http://radioactivity.mext.go.jp/ja/)で確認できる。



・文部科学省による放射線量等分布マップ (テルル129m、銀110mの土壌濃度マップ)の 作成について(PDFファイル)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_103120.pdf
 - 文部科学省「放射線モニタリング測定結果等」(10月31日)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/



東日本大震災:テルル129mの拡散地図公表 最高土壌濃度は福島・大熊町

 文部科学省は31日、東京電力福島第1原発事故で生じた放射性の「テルル129m」(半減期約34日)について、今年6月時点での原発から半径約100キロ以内の土壌濃度マップを公表した。テルルはウランの核分裂で生成される物質で、原発北西部に加えて、南部沿岸から28キロ以内の福島県いわき市や北茨城市でも高い傾向が見られた。この一帯は、ヨウ素131も蓄積が多く、同じ時期に雲に乗って拡散した可能性が高いとみられる。

 最も高濃度だったのは、原発から約2キロの福島県大熊町で1平方メートルあたり約266万ベクレル。テルルは半減期が短いため、この時点で事故直後の数分の1まで減っている。警戒区域内のため人は住んでいないが、仮にここで1カ月過ごすと積算線量は0・29ミリシーベルトになる。セシウムによる1カ月間の積算線量(数十ミリシーベルト)に比べると被ばくの影響は小さいという。

 文科省によると、放射性ヨウ素に比べ、テルルは食物などから体内に取り込まれても蓄積しにくいという。【野田武】
画像


毎日新聞 2011年11月1日 東京朝刊



小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/06/tanemaki-jun6/
6月6日 テルル132の検出が意味すること 小出裕章 (MBS)
2011年6月6日(月)、MBS(毎日放送)ラジオ「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

2011年6月 6日【月】
大連立への動きが活発に…
菅総理大臣が退陣の意向を固めたことを受けて、与野党内では大連立に向けた動きが活発になっています。今夜の番組では、MBS東京報道の松井記者に、いまの永田町の動きなどを伝えてもらいます。
また、京大原子炉実験所の小出裕章さんに、福島原発事故の問題について解説してもらいます。

録音

【福島原発】6/6/月★総放出量37万テラベクレル⇒77万テラベクレルに修正


要約

・(福島原発の事故で出た放射性物質の量について、保安院が解析し、従来とは違う数字が出てきた。従来の37万テラベクレルに対し、77万テラベクレルとなった。どういう意味か?)もともと安全委員会は66万テラベクレルとしていたし、評価のやり方でいくらでも変わる。私はもっと多かったと思っているし、海へ流れた分は分からないまま。今回の保安院の数字は海への分を加算したものだが、それも過小評価だ。

・(37万テラベクレルを元にして事故評価をレベル7としたが、それが今回2倍。さらにもっと多くなる?)チェルノブイリに近付いている。チェルノブイリの事故は収束しているが福島は進行中であり、チェルノブイリに近づいて超えるかもしれないと最初から私は伝えてきた。

・(海洋汚染の放射線量は不明。いま政府は海洋調査ポイントを公開しているか?)私は見ていないが、散発的には出てきている。測定ポイントを強化し海岸線沿いの海藻の汚染を調べればもっと分かると思うが、見たことはない。

・(テルル132が検出されていたことについて。テルル132はどういうものか?)ヨウ素132の親核種。ヨウ素132は寿命が短い。テルル132が出てくるとヨウ素132が生み出される。テルルを見ていればヨウ素のことが分かる。燃料棒の被覆管が破れない限りテルルは出ない。事故の初期に被覆管が損傷していた証拠。被覆管のジルコニウムが水と反応する温度が850~900度。事故の初期の段階でその温度に達して被覆管が壊れていた。

・(保安院の西山審議官が「情報を整理して公表する発想がなかった」と言っているが?)保安院にとっては、それこそがやらないといけない一番の仕事だ。

・(テルル132の検出を事故直後に公表していれば、避難すべき人たちに対するコメントが変わった?)もちろん。テルルが出るということはヨウ素が出るということ。ヨウ素剤などの防護措置が早急になされなければいけなかった。

・(これを当時発表しなかった影響は大きいと考えるが?)呆れるしかない。

・(3月12日に枝野さんは会見で放射能については測定し万全を期しており、ヨウ素も用紙していると言った。ヨウ素剤を摂取しておかなければならなかった?)本当ならばそうだった。ヨウ素剤は飲むべきときに飲まないと意味がない。

・(3月12日午前8時半にテルルを検出し、同日午後6時に避難地域を半径20キロに拡大した。その間に措置ができたはず。明らかに分かっていたがそれを隠しながら政府は避難地域を拡大したと考えられるか?)私はそうだと思う。日本の今の政府は事故の規模を小さく見せようとしてきた。

・(プルトニウムが原発から1.7キロの地点で検出された。以前は文科省の調査で検出されたが、過去の核実験によるものとされた。今回の検出物は福島事故が原因だと言われているがどうか?)詳細は不明だが、プルトニウムが今回検出されたといっているのは私も知っている山本氏。彼が言うなら確かだ。

・(プルトニウム検出の意味は?)プルトニウムは燃料から外には出づらい放射性物質。それが環境に出てくるほど悪化しているということ。核燃料が相当損傷しているということだ。

・(プルトニウムの人体への影響は?)プルトニウムは人間が遭遇したなかで最も毒性の高い物質。100万分の1グラムを吸ったら癌で死ぬほど。

・(国は過去の核実験が原因と言っているが、それに対しては?)過去の大気圏内核実験は犯罪的であり大量のプルトニウムを60年代にばらまいた。それ自体とてつもないことで、地球のほとんどが汚染されている。その上に今回の福島の事故で周辺がプルトニウムで更に汚染された。残念なことだ。
全体文字起こし

6月6日MBSラジオ小出裕章氏「77万テラBq放出、テルル132、プルトニウム検出等について」
http://nixediary.exblog.jp/12780444/

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