松本で難民定住を支援 2012年春受け入れ目指す (中日新聞【長野】)ほか

松本で難民定住を支援 2012年春受け入れ目指す
中日新聞
  2011年10月15日

 東京都内で研修中のミャンマー難民の松本市内への受け入れを目指す市民団体「松本地域難民定住支援連絡協議会」が14日、発足した。研修が終わる来年3月にも2家族を受け入れ、農業に従事してもらうことを検討している。
 市民団体は、難民の人道支援を進める市民組織「信州発国際貢献の会」が中心となり、市や農業経営者団体、松本大の関係者、外国人支援のNPOなどで構成する。今後、海外の非政府組織(NGO)を招いて先進事例を学んだり、定住用の住宅を探したりする。
 受け入れを予定しているのは、今年9月に来日したミャンマー出身の少数民族。他国の難民キャンプの滞在者をさらに別の国が受け入れる「第三国定住制度」により、5家族が来日し、現在日本語などを研修している。
 就労には、ミャンマーに農業支援に出向いた経験がある市内の農業生産法人が全面的に協力。当面自活できるようにするのが目標といい、技量を要しない単純作業に携わってもらう予定だ。
 日本政府のミャンマー難民の受け入れは2010年度からスタート。初年度に受け入れた第1陣が三重県と千葉県で定住を目指しているが、一部で「長時間労働を強いられた」などと受け入れ態勢の改善を求める声が上がっている。
 協議会の米倉逸生会長は「受け入れには地元町会や市などの理解が必要。地域を巻き込みながら難民を受け入れられる環境をつくりたい」と話した。
 (出来田敬司)




難民定住を松本で準備 関係団体が支援連絡協を設立
信濃毎日
10月15日(土)

 松本地方でミャンマー難民の受け入れ支援を目指す市民団体・信州発国際貢献の会を中心にした「松本地域難民定住支援連絡協議会」が14日、松本市内で設立総会を開いた。協議会に参加する松本市内の農業生産法人が、タイ国内に避難するミャンマー難民を日本が受け入れる制度「第三国定住」に関し、就労先として難民2家族を受け入れる意思があることを表明した。

 この農業生産法人は代表者が海外で農業支援をした経験があり、「難民たちが自分たちで自立できる環境をつくってあげたい」と雇用の場を提供する意思を決めた。貢献の会は今後、受け入れ時の一番の課題とみていた雇用の場確保にめどが付いたため、外務省側に受け入れ準備があることを正式に伝える方針だ。

 総会には貢献の会、市、地元の松本大やNPO法人「中信多文化共生ネットワーク」など6団体が参加。会長に米倉逸生・貢献の会副会長=松本市蟻ケ崎=を、副会長に国連難民高等弁務官事務所駐日代表を務めた滝沢三郎・貢献の会会長=東京、東筑摩郡筑北村出身=らを選んだ。

 実際の受け入れは、解決すべき課題も多く、難民本人の意向もあるため実現するかは未知数だが、難民が松本で定住を希望すれば受け入れられるよう「準備に全力を尽くす」と米倉会長。「地域の理解を得て巻き込んでいくことでうまくいく」と幅広い団体が連携する意義を強調した。

 総会では、活動資金や語学支援、地域での理解拡大などで課題があるとの認識を共有。9月に来日したミャンマー難民が都内で研修を終える来春までに、難民の意向を確認する面会や住宅探し、すでに難民を受け入れた他県の事例調査などを予定し、受け入れノウハウを研究していく。





「農業やりたくない」 就職拒否のミャンマー難民夫婦が会見
産経
 2011.9.29 00:07

 アジア初の第三国定住制度で来日し、千葉県の農場で職業訓練を受けていたミャンマー難民の夫婦が28日、東京都内で記者会見し、「(農作業は)大変だった。農業はやりたくない」と話した。雇用を前提とした訓練だったが、夫婦ら2家族は就職を拒否した。

 会見したのは男性(46)と妻(48)。農作業が早朝から長時間におよび、暑いビニールハウス内で作業する大変さを説明。長男(16)が通っていた夜間中学が遠く、帰りが遅くなることから通学を断念したとも明らかにした。

 支援を行うアジア福祉教育財団難民事業本部に対策を求めたが「『頑張れ』といわれるだけで何もやってくれなかった」と話した。

 政府は第三国定住として平成24年までの3年間に計90人を受け入れる計画で、29日には第2陣の18人が来日予定。男性は「日本に来てよかったか」との質問に「事実を言うとよくない」と言葉を濁した。




ミャンマー難民:「事前説明と異なる長時間労働」改善訴え

 政治的迫害などで近隣国に逃れた難民を別の国が受け入れる第三国定住制度で、昨年タイの難民キャンプから第1陣として来日し、千葉県八街市で農業実習を受けているミャンマー人夫妻が28日、東京都内で会見を開いた。夫妻は「事前説明と異なる長時間労働を強いられ、支援者との接触も制限された」などと、受け入れ態勢の改善を訴えた。29日には第2陣の難民が入国予定だが、国際社会から非難されてきた日本の難民支援のあり方について、改めて議論を呼びそうだ。

 第三国定住制度は欧米各国で先行し、日本政府は08年末に導入を決定。タイ北西部で避難生活を送るミャンマー少数民族カレン族の難民を12年までの3年間で計90人受け入れる予定だ。第1陣27人は昨秋到着し、日本語などの研修後、今春から職場適応訓練として農作業に従事していた。

 会見した夫妻は8~16歳の子ども3人との5人家族。今月末に訓練期間を終え、受け入れ先の農業法人に就職予定だったが、雇用契約を結ばないことを決めた。夫妻は「朝早くから夜遅くまで仕事で家族との時間も取れない。子どもを病院に行かせる時間もない」「戦争がなく自由な生活ができると思って日本に来たのに、とても残念」と話した。在日同胞の支援を受けやすい東京都内での新生活を希望している。

 この夫妻を含む2家族は今月26日、玄葉光一郎外相に対し、受け入れ態勢の改善を申し入れている。【西浦久雄】

毎日新聞 2011年9月28日 21時35分(最終更新 9月28日 21時51分)



http://toriaezumitekitayo.blog88.fc2.com/blog-entry-290.html
『資料屋本舗』2011年09月29日(木) 20時21分
■産経新聞、ミャンマー難民の件でミスリーディングひどすぎ
 産経新聞に「農業やりたくない」 就職拒否のミャンマー難民夫婦が会見という記事があった。抄録すると農業は長時間労働で大変だった、難民事業本部はがんばれというだけだった、と記者会見で述べたというものである。この新聞記事、確かに嘘はついてない。でも重要な事実を書き漏らしている。その結果このミャンマー難民夫婦の甘えかのように読めてしまうのだ。実際にそう読み取る人が少なくないのはこの記事に付されたはてなブックマークを見ればわかる。「出てけ」などというコメントを付する方もいらっしゃる。

 しかし、なのである。この夫婦を支援する難民支援協会が出した申入書を見るとずいぶん違って見えてくる。曰く、訓練は最初は8時から5時まで、土曜休日は休みという条件だったのが土曜日も休みでなくなり、さらに訓練時間もどんどん延長されひどいときには午前4時半からの訓練を要求されたとの事である。結果一週間あたりの訓練時間は60時間となったというのだ。厚生労働省が設定している過労死ラインは月80時間の時間外労働だから4週間で見事に過労死ラインに達する。さらにさらに妻のほうは訓練開始前に長時間かけて保育園に送り迎えをしなければならず(保育園までの行き帰りには徒歩30分を含めて2時間かかったそうです)、結果として健康を害したものの難民事業本部は一度だけ病院に受診させたもののその後の対処は一切なかったというのである。またこどもが健康を害したので看病のため訓練を休みたいと難民事業本部に申し出たがそれは認められず訓練に出るように言われたとの事だ。さらに、固定電話やインターネット回線、FAX回線も引いてはいけない、難民事業本部の通訳以外とは連絡取るなと指示されたと言うのだ。さらに長男は夜間中学に通っていたが往復2時間かかり、帰宅は深夜11時過ぎになったという。結果として通学を諦めたとしている。私が考えるにこの条件はあまりにひどすぎる。こんな条件で働けなどといわれてはいわかりましたと答えることは到底できないし、他人にそんな条件をお願いすることも当然できない。電話回線まで引くなというのは完全に搾取ではないか。

 このような実態を知って再び先の産経新聞の記事を見たらどうお考えになるだろうか。あまりにひどい条件での訓練だったのにそのことを覆い隠してさも夫婦の甘えかのようにミスリーディングを誘う悪質な記事だと思うのだが皆さんはどうお考えになるだろうか?
 なお、この問題に関してはmizuiro_ahiruの日記のミャンマー人は何故農業をしたくないのかという記事が大変切っ先鋭く指摘しているのでぜひ参照いただきたい。

〔2011.9.30追記〕
 過労死ラインは時間外労働の時間を示したものであることを明記しました。





ミャンマー難民、日本へ出発 「平和ない祖国に戻れぬ」
asahi.com
 2011年9月23日19時46分

 「第三国定住制度」に基づき、日本に受け入れるミャンマー(ビルマ)難民のカレン族の4家族18人が23日、タイ北西部にあるメラ難民キャンプを出発した。一行は29日に日本に到着予定。

 3月に発足したミャンマー新政権のテイン・セイン大統領は難民に帰国を呼びかけているが、同キャンプのトゥントゥン委員長は「信じる人はほとんどいない。国境を越えてくる難民も減らない」。日本に向かう20代の男性は「自由と、子どもの教育のため。平和のない祖国には戻れない」と話した。(メラ難民キャンプ=古田大輔)



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